犬養チエコさんと一緒に
あなたもキレイになりませんか

第126回
ナルシズムを脱ぎ捨てよう

ナルシズムの心理学での定義は、
「ほめられたい、好かれたいという脅迫的な欲求」だそうです。
私は今までナルシズムとは、
自分一人だけで完成する世界だと思っていたので、少し驚きました。
心理学でいうナルシストは
他者がいなければ完成しないということになります。
たとえば、素敵な洋服を買って、家で着て、
鏡に映った自分の姿を見ながら
「よしよし!凄く私に似合ってるわ。私って綺麗!オホホホ〜」
と一人満足に浸るような人がナルシストなのではなく、
素敵な洋服を着て、「それ凄く似合っているわ〜」と
誰かに褒めてもらってこそ
満足を得る人がナルシストだというのです。
 
ナルシストは賛美が欲しいので、
人がいないと生きていけないのです。 
他人がいないと生きていけないといっても、
他人に関心があるのではなく、
他人の自分に対する反応だけが関心事なのです。
つまり結局自分にしか関心がないということになります。
ナルシズムが進むと、どこかに行って
ほめてもらえないというだけで傷ついてしまうのです。

ナルシストは、自慢屋さんになるタイプと、
極端な謙遜屋さんになるタイプの2つに分かれます。
自慢タイプは明らかにわかりますが、
分かりにくいのが謙遜タイプのナルシストです。
謙遜しているのは、自惚れが傷つくのを恐れているからです。
謙遜タイプのナルシストはすごく傷つきやすい人でもあります。
他人の評価がいつも気になって、
本当の自分の姿を知られるのが怖いので
人と本当に親しくなることも怖くなってしまうのです。
ナルシストはセルフイメージがかなり高いので、
本当はそうでない姿を人にさらけ出すことができないのです。
それで、いつも他人の目に自分がどう映るかが気になるのです。
自分、自分、自分というわけですね。

「誰からも愛される自分」というイメージを持っている人は、
人から愛される為に色々なことをしますが、
心の中は不安でいっぱいです。
他人が自分の事を愛しているかいつも心配にになります。 
ですが、本来の愛は、
愛されるようなことをするから愛されるのではなくて、
あるがまま、存在そのものが愛されるのです。
だからありのままの自分であれば
ますます愛されるようになるし、
何の不安もいらないということになります。

ナルシズムを脱ぎ捨てて、裸のありのままの自分になると
今まで見えなかったことが見えてきます。
人から褒められるような事をするのではなくて、
自分が本当にしたいこと、好きな事が分かるようになります。
これまでは、自分を褒めてくれる人、称賛を寄せてくれる人
位の表面的なことしか見えていなかったところが、
他人が言いたい事、他人の心にも気がつくようになります。
自分にも他人にも気がつくようになり、
自分が本当にしたい事手をつなぎ合ってつきあえる人が
きっとみつかることでしょう。


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