犬養チエコさんと一緒に
あなたもキレイになりませんか

第131回
ダメ女ブーム

数年ほど前から、いかに自分がダメかを
披露(?)する女性が増え始めているようです。
例えば、片付けられない女達とか買い物依存症の女達、
ダメな男ばかりに引っかかってしまう女達などです。
作家、漫画家でいうと、中村うさぎさん、倉田真由美さん、
青木るえかさん、辛酸なめ子さんなどが、
ダメぶりについて世にネタを送り出していますね。
そして人気を集めています。

自分と他人を含め、ダメな部分を(特に女性が)
世間に知らしめるというのはタブーみたいな所がありました。
そのタブーの壁をどんどん壊しちゃっているというような
迫力が感じられます。
最近ではいかにダメかを
競い合っているかのような空気さえ感じます。 

人は、人が見られたくない部分を見たがりますし、
自分よりダメな人を見ると安心します。
それにダメなネタって面白いし、笑えることもあります。
自分よりダメな人がいるのを知って安心するというのは、
どういうことでしょう?
「あの人に比べれば私はマシだわ!」という
自信が芽生えるのでしょうか。 
でもそういう自信は、自分よりも凄い人にあうと
すぐに挫かれてしまう脆い自信でもあります。
そのように脆い自信でも一時的には救われるのかもしれませんね。

私はダメ女ブームに後ろ暗さは感じません。
なぜかといいますと、
「こんなにダメな所がある自分もOKだ」と
認められるようになってきたのだと思うからです。
真面目で完璧主義が多い日本人には、
ダメを認められなくて自分を責める人が多いです。 
特にバブルの頃などは、
「仕事も恋も趣味もおしゃれもぜ〜んぶ上手くいかせよう!
ポジティブシンキング〜!」と声高に叫んで、
肩に力が入りまくっていました。 
仕事、学校、洋服、家、車もブランドを目指すのが上昇志向だ
みたいな空気が漂っていました。
それが、今となっては、
「ブランド物を沢山カードで買いまくっても何か満たされない。
 おかしい。。。私ってダメな人間なの? でもこれが私!」
と力を抜いて(抜きすぎな人もいますが)
言えるようになってきたのです。 

誰しもプラスとマイナスの部分を持っています。
プラスとマイナスの両方をうまく受け入れられたら
バランスのとれたありのままの自分に近づけます。
少し前はプラスの部分だけを出そうとしていました。
今はマイナスの部分も出せるようになりました。
ただし、前にプラスを追い求めすぎたために、
今はマイナスの部分が噴出している状態に見えます。
これから先は、プラスとマイナスの部分を受け入れて、
その中で自分にとって一番幸せな生き方を選択できる人が
たくさんふえる時代がやってくると思います。


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