犬養チエコさんと一緒に
あなたもキレイになりませんか

第135回
「絶対やせたい人」と「どうせやせられない人」

同じくらい太っている体型の人が2人いるとします。
「絶対やせてやると思っている人」と
「どうせやせられないと思っている人」と
ダイエットを成功させるにはどっちがいいと思う?
と聞かれたら何と答えるでしょう?

「絶対やせてやると思っている人」の方がいいと
答える人が多いと思います。
やる気もあるし、意志も強そうだし、向上心も高そうです。
一方、「どうせやせられないと思っている人」は、
やる気も伺えないし、意志も弱そうだし、
もうあきらめている時点でダイエットが失敗に終わる予感がします。

確かに、「どうせできない」と思っている限り
ダイエットに成功する確立は限りなくゼロに近いのです。
どうせできない型の人は、自分のセルフイメージを
やせられない人と決めているので
本当にその通りになるような行動をとります。
例えば、レストランへ行った時に、
『最近体重が気になるから脂っこい食事を控えた方がいいかな』
という考えが頭をチラッと横切ったとします。
ですが結局は、「どうせやせられない私」というセルフイメージ
に忠実に従って大食いに走ってしまうのです。
表面上は後悔や自己嫌悪を感じるかもしれません。
ですが、心の奥では無意識の内に、
イメージ通りの自分になる行動をとった事で安心を感じています。
どうせできない→やっぱりできなかった→予想通りで安心だ。
極端に言えばこういうパターンです。
そしてこのサイクルを繰り返せば繰り返すほど
「どうせやせられない」という確信を強めていきます。

それならやっぱり「絶対やせてやる」と思っている人の方が
絶対いいかというとそうでもないのです。
というのは、絶対やる型の人は完璧主義が多く、
徹底したやり方で必ず結果を出すという事にこだわるからです。
時にこだわりすぎて執着することがあります。
ちょっとだけ甘いものに手を出したり、
少し運動をさぼってしまったというだけで、
ダイエット全てが失敗したかのような大問題に捉えてしまうのです。
極端な場合は自己嫌悪に陥ったり自分を責めたりします。
「絶対やせてやる私」という自分のセルフイメージに
行動が伴わなかった為に大きなストレスを生んでしまうのです。
失敗するのが嫌なので、ついには
ダイエット自体をやめてしまうこともあります。

今までの私は、向上心は強ければ強いほどいいのだろうと思い
込んでいました。 ですから「絶対〜やる!」というのは
いい事づくしだと思っていました。
ところが、あまりに向上心を強く持ちすぎて、
結果を出す事に執着すると却って強いストレスとなって
自分に跳ね返って来ることに気がつきました。
自分をコントロールしているようで、
実は結果に左右されているのです。
強すぎる向上心には自由がありません。
書の道などでもそうですが、筆を持つときには、
力を強すぎず、弱すぎず楽に持った方が、
伸び伸びと上手く文字がかけるものです。

自由な気持ちでダイエットを成功させるには、
ダイエットを成功させようとか失敗するだろうとかいう考えを
手放すことだと思います。
そんな風に考えなくても、ありのままの自分というのは
「健康的で最適なバランスのとれた身体」を望んでいるのです。
そんな自分の本来の意図に気がつくことです。
意図する以上に太っていれば、身体や心が教えてくれます。
禅の悟りの境地に近いものかもしれません。 


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