石原新さんが歩む21世紀型日本人ビジネスマンへの道

第15回
混成部隊で業務スタート

センサーテック台北営業所が入っているのと同じビルに、
かつてセンサーテック社のセンサーモジュール事業部隊が
居を構えていた20坪ほどのオフィススペースがあり、
私とオグラ技研海外営業のクラタさん、
それに契約社員で台湾人のリチャード譚(タン)さんは、
とりあえずその場所を根城として、
活動を始めることとしました。

クラタさんと譚さんは、
共にオグラ技研が買収した半導体商社の出身で、
旧会社でクラタさんは香港、譚さんは台湾を拠点として
半導体の貿易を手がけていたのでした。
二人はある程度気心の知れた仲ではありましたが、
私は彼らと一緒に仕事するのは初めてでした。
これから手がけようとする事業について、
力を合わせてうまくやっていけるかどうか、
正直な話未知数と思っていました。

展示用や顧客デモ用と思しき製品サンプルが
山と積みあがったセンサーテック社のオフィスでは、
顧客引継ぎのために
とりあえずコンサルタント契約を結んだ李と再会するとともに、
センサーテック社側の営業引継ぎ窓口担当を勤める
アンディ林(リン)さんを紹介されました。

アンディは、イングリッシュネームで呼びならわすのが
IT系企業勤務にいかにも似つかわしい、
アメリカ帰りの見た目さわやかな青年でした。
かつてプロジェクトマネージャーである
ビンセント李(リー)と一緒に
センサーモジュールの営業に携わっていましたが、
現在はセンサーテック社の別製品の
OEM事業を担当するマネージャーに昇進していました。

打ち合わせの結果、アンディとビンセント、クラタ氏が
既存顧客である台湾のOEMメーカーを順に訪問することとし、
私と譚さんがセンサーテック社からの製造設備の移管や、
会社設立関係の準備、
それ以外の細かい事務を担当することにしました。


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