石原新さんが歩む21世紀型日本人ビジネスマンへの道

第18回
ハードだけじゃなく、ICやソフトも必要です

我々がセンサーテック社から買い取った
センサーモジュール製品ですが、
大きく分けて三つの要素から成り立っていました。

一つめは、信号を実際に検知する部分、
即ちパソコンを使う人が実際に触れる部分(ハード)で、
センサー本体は材料メーカーから購入し、
その裏側に設計された配置通りに
ICや抵抗、コンデンサーなどの電子部品を搭載して、
最後に
表側のセンサー部分を保護するシールを貼り付けたものでした。

二つめは、センサーに触れることによって生じた
アナログ(波形)の信号を、
パソコン本体とやりとりできるよう
デジタル(0,1)の信号に変換するためのICで、
制御用(コントローラ)IC、と呼ばれています。
これは、他の電子部品とともに
センサー本体に搭載されることによって性能を発揮します。

三つめは、
実際にセンサーを使ってしようとしていることを解読して、
基本ソフト(マイクロソフトのウィンドウズ等です)と
情報をやりとりするソフトで、
ドライバーソフトと呼ばれるものです。
これはコンピュータ用の言葉によって書かれ(プログラム)、
パソコンに組み込まれる(インストール)されることによって
効果を発揮します。

こう書いてみても何のことやらさっぱりわからん、
という話になってしまいそうですが、
人間の体に例えると、
机の上にある鉛筆を手にとろうと思った時に、
鉛筆を実際手にとったり持ち上げたりする手(指)の部分が
ハードウェア、
「それを手にとって持ち上げたい」という思いの部分が
ソフトウェア、
そして実際に「手に取ったよ」とか「持ち上げたよ」という信号を
脳に送っているのがコントローラIC、
ということになるでしょうか。

我々が手がけることになった製品は、
それらを一体化(モジュール化)して
お客様に提供する必要があったのでした。


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