石原新さんが歩む21世紀型日本人ビジネスマンへの道

第37回
海外赴任にも家族の理解が必要です。信用ない人は単身×

台湾への赴任を決めたものの、仕事の先行きが見えないために、
単身で行くべきか、
それとも家族を帯同すべきか私は判断に悩みました。
当時私には家内の他に小学校2年生の長男と
2番目の子が家内のお腹のなかにおりました。

家内とは就職後まもなく結婚しましたが、
長男が生まれた後も服飾関係の仕事を続け、
私が大学院に通っている間の生計を支えてくれましたが、
大学院を修了して
オグラ技研に再就職したのを潮に家庭に入りました。

私も家内も都会生まれの都会育ちだったのですが、
オグラ技研は長野県の谷あいにありました。
再就職を決めるにあたっては、
私も会社も家族が田舎暮らしを嫌がるのでは?と心配したのですが、
私が会社を見学している間近辺を子供と散策していた家内は、
「(自然がいっぱいで)いいところねぇ」
と意に介さない様子だったので、
私も心を決めることができたのでした。
もっとも、実際生活し、時が経つにつれ
少し飽きてきていたようでしたが・・・。

台湾行きにあたっては、
彼女はすぐに家族全員で移住することを主張しました。
理由は、第二子が生まれる前に少しでも生活に慣れておきたい、
生まれてから行くと、
子育ても加わり負担がダブルになってしまう、
台湾で出産することの不安はこの際問題にしない、
ということでした。
彼女はAB型で性格も激しいのですが、
彼女なりにきちっと先を見通してから
物事を決めるところがありました。
そこが、思い立つと(ポッ、と電気が点いたように)
後先考えずに行動に移しがちな私と違う点で、
しばしばケンカの種になるのでした。

結局、台湾には家族を連れて行くことにし、
生まれ来る第二子は成長した後、
日本籍か台湾籍を選ぶかの機会を得ることができたのですが、
私の赴任にあたってのもう一つの選択肢、単身赴任、が
どうして選ばれなかったかは、
読者の皆様のご想像にお任せします。
「放っておくといつまたワルさをしでかすかも知れない」、
というのが妻の言でありました...。


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2005年3月26日(土)

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