石原新さんが歩む21世紀型日本人ビジネスマンへの道

第40回
台湾経由で大陸進出、という手もあります

しつこいようですが、
本当に海外に骨を埋めるつもりがありますか?
邱さんや柳田さんのコラムに励まされて
海外での成功の夢に
胸を膨らませている方々も一杯いらっしゃると思いますが、
一方で、そうは言ってももしうまくいかなかったらどうしよう?
と尻込みされている方々もいるのではないでしょうか?

事実、大きな会社という組織でも、
日本の企業が中国大陸への進出を図って、
合弁相手の政府や民間企業、または商売上手な相手企業、
はてはコピー商品を厭わない中国の消費者にうまく手玉にとられて
撤退のやむなきに至った例は枚挙にいとまがないと聞きます。
では、大人しく引き下がるだけかというとそうではなく、
最近は台湾人や台湾市場を活用して
中国への進出を図る企業が多いそうです。

野村総研の2003年の調査によると、
台湾に拠点を持つ日本企業の約2割が
台湾市場を「テストマーケティング」市場と位置づけ、
自分たちの商品が
同じ華人である台湾人に受け入れられるかどうか試してから、
大陸に投入しているとのことです。
また、大陸への進出にあたっては、
約6割の企業が出資を含む業務支援を行っているとのことですが、
こうしたサポート、特に人材育成や労務管理については、
日本人でなく台湾人スタッフが行っているということです。

企業がこのような「迂回」戦法をとるなら、
チャンスを中国大陸に求める方々も同じ手を使う、
というのはいかがでしょう?
日本人から見れば同じ中国人じゃないか、
と思われるかも知れませんが、
台湾の人たちと大陸の人たちでは気質がかなり違います。
以前、
「大陸の人たちは信用できないから、
代金を受け取ってからでなければ商品を送ってはいけない」
と台湾の人からアドバイスされたくらいですから。

まず、日本人にとっては比較的親しみやすい台湾で、
ある程度経験を積んでから、
いよいよ大陸で勝負、いかがでしょうか?


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2005年4月2日(土)

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