石原新さんが歩む21世紀型日本人ビジネスマンへの道

第69回
スーツにネクタイはお好きですか?

あなたは夏でもスーツの上着をキチッと着る方ですか?

以前製鉄会社に勤めていた頃は、
大手町の会社まで雨の日も風の日も、満員電車のなかでも、
ポールスチュアートのスーツは手放さなかったのですが、
大学院を卒業した後再就職したオグラ技研は長野にあったので、
お客様を訪問する時以外は通勤は私服、
会社内では工場の皆さんと同じ制服を着ていました。
台湾では、ボタンダウンシャツにチノパン、
という格好に定着しています。

ところで、格好でもそうですが、
見た目だけで日本人と台湾人は明確に区別ができます。
なぜか?と聞かれてもうまく説明できないところがあるのですが、
本当にわかります。
雰囲気でわかるのです。
では、その雰囲気を形成しているものは何なのか、
というところが難しいのですが。

一方で、カミサンともよく話しているのですが、
NHKニュースで特派員の報告を見ていると、
その人たちが不思議と
その国の人たちと似通っているのに気が付きます。
モスクワからならロシア人に、ベイルートからならレバノン人に、
ニューヨークからならアメリカ人ぽく?、といった具合にです。
これは何かと言えば、
もともと民族としては違う我々ですが、
そこに住み着いて当地の習慣や格好、食生活などに馴染むうちに、
「その国の人たちらしさ」が身についてきた結果だと思われます。

「その国の人たちらしさ」自体も、時代とともに変わるもので、
例えば時間や服装に比較的ルーズと思えた台湾の人たちも、
大企業の人たちを中心に
ビシっとスーツを着こなして時間厳守で行動する人も垣間見られ、
巷間よく言われる
「○○人は××だ」といった一般認識は参考程度にして、
やはり実際その中に飛び込んで初めてわかる
彼らの今、というものがあります。
もっとも、私自身は私服通勤に馴れてしまい、
「お客さんのところに行くときくらい、
ちゃんとした格好しなきゃダメじゃない」
と副総経理のリチャード譚(タン)さんに
お小言もらっていますが・・・。


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2005年5月12日(木)

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