石原新さんが歩む21世紀型日本人ビジネスマンへの道

第97回
海外出張のお供に何を持って行きますか?

昔勤めていた大企業では、アメリカへの出張に
ビジネスクラスを使うことは当たり前だったようですが、
中小企業であるオグラ技研に移ってからは、
社長にお供する時以外、エコノミーで太平洋を横断していました。
成田を夕方に発つと、西海岸には暦上同じ日の朝に着きますので、
飛行機の中でどのように過ごすかが、
敵地上陸後の戦闘能力に大きく影響します。

私の場合、
まず飛行機のなかではなるだけ眠るように努めていました。
最近の飛行機には各シートに液晶が付いていて
最新の映画をオンディマンドで見れたりしますが、
ここは誘惑に負けないことが肝心です。
熟睡するには外界からの干渉を完全に遮断するのが効果的で、
常時アイマスクと耳栓を携帯していました。
予算に余裕のある方には、
ノイズをキャンセルしてくれるヘッドホンをお薦めします。

次に荷物ですが、でき得る限り預けないのがベター。
まず、預けなければ紛失するということもありません。
また、だるい体で眠い眼を擦りながら
何十分もターンテーブルを凝視する必要もありません。
想定されるトラブルは可能な限りその芽を事前に摘んでおくのが、
リスクヘッジです。

それにここ一番という勝負(交渉ごと)等を控えている場合、
その会議は可能な限り日程の後ろにずらすこと、
少なくとも到着日には予定を入れないことです。
どんなに体調を整えても、
時差というハンディキャップは避けられないので、
慣れるまでの時間をできるだけ長く取っておきたいものです。

最後に、現地でも普段通りの生活
(寝る時間、起きる時間)を守ること。
寝られないからといって夜遅くまで起きていると
いつまでたっても時差を解消できません。
また、携帯や電子メールがあるからといって24時間働かないこと。
本拠地からのアクセスをシャットダウンしないと
自分のミッションに集中できません。
あとは、朝日を浴びながらジョギングなんてしてしまえば、
すっかりあなたもヤンエグ(古いか)気分で
気合を入れて仕事に望めます。


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2005年6月21日(火)

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