石原新さんが歩む21世紀型日本人ビジネスマンへの道

第116回
異文化の壁を乗り切るコツとは?

7月10日放送のNHKスペシャル、
「日本の群像再起への20年
第3回ゴーンチルドレン〜日産改革の担い手たち〜」を視ていたら、
中国国有企業の改革に取り組む日本人トップが
コミュニケーション・ギャップの壁にぶち当たるシーンが
出てきました。
新車の開発手法をめぐり、日本人副総裁としては
一線の若い社員からもどんどん意見を吸い上げ議論したいのに、
国有企業出身の中国人副総経理が話しだすと、
とたんに下の人間は口をつぐんでしまう、という描写でした。

カルロス・ゴーン氏の日産再生(リバイバル)の手法の数々は
あまりにも有名ですが、
その中の一つに、
CFT(クロスファンクショナルチーム)の設置があります。
全社経営目標(コミットメント)を達成するために、
目標ごとに組織横断的なプロジェクトチームをつくり、
部門間の意思疎通を円滑化し、
部分最適な仕事に陥りがちな組織のカベを取り払う方策でした。
番組では、過去の自分達の仕事を
全否定しなければならないジレンマに悩みながら
目標達成に邁進したチームリーダーの姿も描かれていました。

意思疎通のカベにぶつかった時、
どうやってそれを乗り越えていくのか?
番組はその答えをゴーン氏に求めます。
ベイルートで生まれ、ブラジルで育ち、
多国籍企業を渡り歩いた国際人の答えは
「他の文化を理解すること」(・・・?)でした。
その国にはその国の文化があり、人々の持つ心理というものがある。
それら多様性を理解することなしに、グローバル化は図れない、
ということでした。

しかし、中国に渡った
「ゴーンチルドレン」と呼ばれる
日産改革の担い手達の前に立ちはだかったのが
冒頭のような異文化の壁でした。
業績評価方法としては、極めてわかりやすく透明な仕組み
(業績良い=給料好くなる、業績悪い=給料下がる)を取りながら、
どうやってチームワークをまわしていくのか?
普遍的な人間性に訴えながら、
個々の文化に適応するなどという経営手法は果たしてあるのか?
思い悩みながら、言うことを聞かないローカル社員との
闘いの日々を送る私にとっても、重い課題です・・・。


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2005年7月18日(月)

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