石原新さんが歩む21世紀型日本人ビジネスマンへの道

第135回
海外赴任者と実家の家族旅行

海外勤務なので、
自分たちの親とはどうしても疎遠になってしまいます。
帰省するとなれば長い休みの間ということになりますから、
大概夏休みになりますね。
たまに帰ってきたのだから一緒に旅行にでも行こうか、
という話になります。
去年、それから一昨年と続けて仙台に行っていました。
温泉があって海が近くて魚が美味しいという、
かみさんの母親及び我が家のメンバーの要求をできるだけ満たす
最大公約数的な場所として、秋保温泉が選ばれました。
東京から車で約4時間、
夏には仙台七夕、蔵王のお釜、松島、金華山など
見所が多くなかなか楽しかったです。
加えて、旅費の大半を義母が負担してくれるという、
「一粒で二度美味しい」旅行でした。

日本人の貯蓄総金額は現在約1,400兆円弱といわれています。
この貯蓄金額の伸びは既に止まっており、
団塊の世代が退職時期を迎える2007年ごろから
本格的に減少に向かっていくといわれています。
若い世代、我々30代の家計(資金収支)は赤字になっており、
ざっくり言って、60代より上が持てる世代、下が持たざる世代、
ということになります。
巷では、100円ショップや100円スーパーなどの
価格破壊型業態が浸透する一方で、
高額不動産・高級車や高級ブランド品の売れ行きが好調のようです。
同世代での所得格差も広がる傾向にあるようで、
「一億総中流」意識といった画一的な「日本人」像は、
もはや当てはまらなくなっているように思えます。
このところの治安の悪化や、「振り込めサギ」等の悪質犯罪、
相次ぐ企業の信用問題も
このような時代環境を反映している結果と読めます。

話が逸れてしまいましたが、
旅行の仕方にも画一的なものがなくなり、
家族でのバーベキューやキャンプを楽しむプチな旅行から、
サーフィンやゴルフ等好きな道を極める自分探しの放浪の旅、
時間もカネも持て余した
OL様の御大尽旅行(ないのは○○○だけ・・・)など、
個人個人がお仕着せでない、思い思いの旅行を楽しむようになった、
という点では日本人も成熟してきてはいると思えます。
お互いを尊重しながらも、
自分らしさを大切にできるような社会を反映する、
旅の仕方を追究したいものです。


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2005年8月12日(金)

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