石原新さんが歩む21世紀型日本人ビジネスマンへの道

第141回
10年後のディズニーランド

台湾生まれで一度も行ったことがなかった下の子のために、
10年ぶりにディズニーランドに行ってきました。
前回は1995年、
後に、フロリダのディズニーワールドに行った時の印象から
小ぶりな遊園地と思っていたのですが、
今回、だいぶ変わっていました。
シャトルバスが遊園地に着いておやっ?と思ったのが、
前回遊園地前面にあっただだっ広い駐車場が無くなっており、
代わりに「カリフォルニアパーク」という
もう一つの遊園地が出現しておりました。
こちらの方は、「ディズニー印の絶叫系施設」がメインで、
ミッキーの顔マークの周りを360度回転するジェットコースターや、
「トワイライトゾーン版」のフリーフォール、
カリフォルニア州の大自然を(臭いも含め)
疑似体験飛行で満喫できる乗り物が人気を博しておりました。
たくさんの乗り物に乗って感じたのは、
絶叫系のものは乗れば乗るほど感覚が麻痺してきて、
効き目が無くなってくる薬物のようなもの。
ちょっとアブナイですね。

一方で、もとからあるディズニーランドのイメージは、
「誰もが童心に帰れる場所」。
若い頃は、この例えがどうにも気に入らなくて、
「現実世界を受け入れられない人が逃避する場所」、
すべてがハッピーエンドに終わる甘い展開に
「ケッ」、なんて思っていたりしたのですが、
最近では、
「現実ではこんな世界はあり得ない、
だからこそ一時でもその気分が味わいたいのだ」
という人々の心理が少しはわかるようになった気がします。
そうでなければ、長い道のりをかけてやってきて、
アメリカ人にとっても決して安くはない入場料金や飲食代を払って、
時には二時間も列を作ってまでも
楽しみたいとは思えませんもんね。

ところで、いつも話題になる、
「キャスト」と呼ばれる従業員の方々の
モティベーションの高さですが、
今回訪れてみて、ちょっと違うような気がしました。
これはあくまでも感覚的なもので、根拠はありません。
こちらの方が慣れてしまったのかも知れませんし。
ただ、顔の表情が、キャストによっては、
「・・・」と思わせるようなものがありました。
ディズニーランドも今年50周年ということですが、
継続することの大変さを、今一度認識いたしました。


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2005年8月22日(月)

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