服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第8回
美しさの源は歩きにあり

旅先の宿ではやく目がさめて、
1時間 ほど散歩する。
その後、シャワーを浴び、着換えをして、
朝食に向うのは気持のよいものです。
本当は、ふだん家にいるときでも
このような習慣があるといいのですが。

渋谷から銀座に行くのにどうするか。
たとえば表参道まで歩いて、そこから地下鉄で銀座へ。
私自身の反省もこめて、もっと歩こうではありませんか。
わずか30分はやめに自宅を出ればすむことですから。
そしてこの30分というところに意味があるのです。

背筋をまっすぐ伸して、少し早目の歩調で20分歩くと、
やや汗ばんできます。と同時に歩いていることが
快感につながってくる、
”ウォーキング・ハイ”というのもあるのでは
ないでしょうか。

多少の時間のゆとりを別とすれば、
歩くことにはいっさいお金がかからない。
そして歩くことは気分転換になり、
途中でふっと良いアイデアが浮かんでくることもあります。

しかも日頃の運動不足を解消し、
肥満防止にも役立ってくれるでしょう。
つまり人間の美と健康の源は歩きにあり、と言いたいのです。

たしかに最初はおっくうですが、
歩くのに慣れたならまったく苦痛ではありません。
いくらでも自分の足で歩けることに
愉しさを発見するはずです。
東海道五十三次。昔の人はすべて歩いたのですから、
30分や40分が歩けないはずがありません。
少し頑張って歩く習慣をつけましょう。

さて、より良く歩くのに必要なのが、ウォーキング・シューズ。
最近では、軽くて、柔らかい専用の靴が
数多く出廻っていますから、好みの一足を用意しましょう。
そしてもうひとつ上品なディパックを
持つことをおすすめします。
鞄を持つことなく、両手を自由に振って歩けるからです。
場合によっては着換えや靴を
ディパックに入れることも出来るでしょう。
いずれにしても良く歩くことは
理想的な体型に一歩近づけるはずです。


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