服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第34回
もっと腕時計をたのしもう

あなたは今、何種類の腕時計を持っていますか。
ごく一般的に考えて4種類の時計を持っていればまず充分です。
「ビジネス・ウォッチ」、「ファッション・ウォッチ」、
「スポーツ・ウォッチ」、「ドレス・ウォッチ」

ビジネス・ウォッチは説明不要でしょう。
ビジネス・スーツに最適の、機能本位の腕時計のことです。
しかしファッション・ウォッチについては説明が必要でしょう。
ここでは好みの服装に合わせて愉しむための時計を指しています。
たとえば赤い文字盤のそれを、赤いスェーターに合わせる、
といった使い方のものです。

またスポーツ・ウォッチは乗馬やスキューバー・ダイヴィングなど、
自分の趣味にふさわしい時計のことです。
そして最後のドレス・ウォッチ。
これはパーティーなどでのドレス・アップに
ふさわしい腕時計であることは言うまでもありません。

つまり何本持っているか、というよりも
何種類持っているかということが大切なのです。
懐中時計は1個2個ですが、
腕時計は1本2本と数える習慣があります。

言い方を換えるなら、今では腕時計は
時間を知ることもできるアクセサリーなのです。
高価であるかどうかよりも、
その時その時の服装に合っているかどうかに
主眼を置くべきです。

仕事が終わった後、友人と待ち合わせて食事に行く。
ちょっとネクタイを変えてみようか、というのなら
腕時計をドレス・ウォッチに変えてみる。
ペン・ケースなどを上手く利用して、
予備の腕時計を用意しておくのもひとつの方法でしょう。

もし新しい腕時計を買おうとするなら、
自分の手持ちの服を思い浮べて、
どれに合わせるか考えてみることです。
いずれにしても服を着換えたら、腕時計も変えてみる。
もしこんなふうに考えたなら、
もっと腕時計のおしゃれが愉しくなるはずです。


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