服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第57回
フィッシング・ヴェストが変身します

フィッシング・ヴェストを着たことがありますか。
そうです、あのポケットがたくさん付いたヴェストのことです。
最近では広く、アウトドア用としても使われて、
様ざまなデザインとスタイルが出ていることはご存知でしょう。

でも、本来は魚釣り用として生まれたわけですから
今でも名前としては、フィッシング・ヴェストが適当でしょう。
川や湖の中に入り、フライ・フィッシングを愉しむために
重宝したのがそのはじまりなのです。

数多くのポケットが付いているということは、
物がたくさん入れられるわけで、
使い方によっては便利かも知れません。
その気になればセカンド・バックひとつ分くらいの小物が
入ってしまうでしょう。
つまり鞄を持たなくても出掛けられる、
街歩きができる、ということにもなります。

さて、あのフィッシング・ヴェストでも
充分おしゃれを愉しむことができるのです。
まずフィッシング・ヴェストを新調するなら、
洋品店でなく、スポーツ用品店で探すこと。
たとえばアメリカに「フィルソン」という
アウトドア用品店がありますが、
ここのフィットシング・ヴェストは銘品であり、
傑作だと感心させられるほどです。
つまりプロ用のフィッシング・ヴェストを一着入手して下さい。
最初はちょっと高いなあ、と思うかも知れませんが、
丈夫で永保ちで使いやすく、結局は後で得をするはずです。

次にフィッシング・ヴェストに合わせる
スポーツ・シャツを探しましょう。
これはヴェストと色を揃える。
カーキ色ならシャツもカーキ色、赤なら赤、黒なら黒。
つまりヴェストとシャツを一体化させて着るのが、コツです。
こうするとあたかも新しいジャケットのような感じで
着こなすことができるでしょう。
寒くさえなければこのままでも良いし、
もし寒いようなら、
この上から直接コートを羽織れば良いわけです。
ぜひ一度お試し下さい。


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2002年11月19日(火)

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