服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第83回
ビジネス・スーツの変身術

ビジネス・スーツでパーティーに出席したことがありますか。
なにかとパーティーの多くなる時期ですが、
たいていはウィークデーと重なりますよね。
すると家に帰って着換えることはできません。
結局は会社帰りのビジネス・スーツ姿で
出席するということになります。

でも、ちょっとした工夫で、
自分なりの軽いドレス・アップは可能なのです。
そして今の時代はむしろ大げさなドレス・アップよりも
歓迎されるのではないでしょうか。

もっとも手軽な方法はネクタイを代えることです。
ちょっとドレッシーなネクタイを1本用意しておくことは
それほど難しいことではありません。
ダーク・スーツに白いシャツ、
そこにシルバー・グレーのネクタイを結ぶだけで
かなり雰囲気が変ってくるものです。
あるいは蝶ネクタイを結んでみる方法もあるでしょう。
ブルーやグレイの水玉模様のボウ・タイ(蝶ネクタイ)は
なかなか粋なものです。

チョッキを上手に使う着こなし方もあります。
オッド・ヴェスト(変わりチョッキ)のことです。
ブルー系のビジネス・スーツに
淡いグレーのチョッキを組合わせるのは、
スマートなドレス・アップ方法でしょう。
また、同じオッド・ヴェストでもシルク地のものを選ぶと、
かなり華やかな感じになります。
たとえば落着いた色調のペイズリー柄などはその一例です。
チョッキは左右のアームホールを
ひとつに重ねるようにタテに折ってから畳むと、
シワになりにくく、持ち運びもそれほど苦になりません。

白いビジネス用のシャツを、
ややドレッシーなワイシャツに換えてみる。
カフスボタンを飾ったリして。
絹のポケッチーフ1枚だって
ドレス・アップの演出は可能なのです。
要はパーティーを楽しもうという心の持ち方ひとつなのです。
着るものがないからパーティーはやめよう、
なんていうのは損ですよ。


←前回記事へ

2002年12月15日(日)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ