服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第100回
新しい年の、新しい習慣

明けましておめでとうございます。
本年もどうかよろしくお願い申上げます。

今は誕生日がくると、ひとつ年をとる。
でも昔は正月がくると、誰もがいっせいに年をとった。
その意味でも新年はひとつの大きな節目だったのですね。
しかし2002年が2003年になったことだけは
間違いありません。

「今年こそ今年こそで年が暮れ」というざれ句があります。
これはあまりにも立派な、
大きな目標を掲げすぎるからではないでしょうか。
年のはじめになにかひとつ、新しい習慣をはじめてみませんか。

たとえば朝、15分だけはやく起るようるにする、とか。
去年までは7時半だったけれど、
今年からは7時15分に起ることにしようとか。
15分だったらできるかも知れませんね。

小さな、新しい習慣。
それは良いことで、可能性がありそうなことなら、
何でも良いのです。
たとえば私なら少し珈琲を飲みすぎているなあ、とか。
よし今年からは珈琲の代りにハーブ・ティーにしてみよう。
こんなささやかな習慣で良いのです。

朝起きるとすぐにTVのスイッチを入れるのも、
今年からはやめてみようかな。
朝、15分はやく起きて、5分間だけ体操してみようかな。
ティー・バックの紅茶をやめて、
自分で好きな容器を用意して、
本式にハーブ・ティーを入れてみようかな。
新聞は出勤途中に読むことにして、
朝の10分間、ハーブ・ティーを飲みながら、
「源氏物語」を1ページづつ読むことにしようかな。
全巻読破と張切らず、毎日1ページならたぶんできるでしょう。
とりあえずこれまで気になっていた本を
身近かに置いてみることからはじめてみませんか。

新年に、新しい習慣をひとつ。
すると10年で10の習慣が積み重ねられてゆくわけです。
結局のところ、おしゃれも習慣のつみ重ねですからね。
新しい年が佳い年であります様に。


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2003年1月1日(水)

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