服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第121回
替上着にスェーターを合わせてみよう

スポーツ・ジャケットにスェーターを
合わせたことがありますか。
実はこの着こなし、
アメリカの俳優ウディ・アレンお得意のスタイルなのです。

スポーツ・シャツの上にクルー・ネックのスェーターを重ね、
さらにその上にツイードのスポーツ・ジャケットを羽織る。
しかもそのどれもがいかにも永年着込んだ感じで、
身体にしっくりなじんでいるのです。

スェーターを着るか否かはさておき、
スポーツ・ジャケット着こなしの極意はここにあると思います。
つまり楽々と、自由に着こなす。
もしそのスポーツ・ジャケットが
親父(おやじ)のお古のように見えたなら、大成功でしょう。

着るというより羽織る感覚。
もしもこのような着こなしが出来るようになったなら、
組合わせは無限なのです。
スウェット・シャツであろうと、ジーンズであろうと、
自在にスポーツ・ジャケットに組合わせることができます。
まずはスポーツ・ジャケットを、
自分の相棒、自身の分身にしてしまうことです。

さて、それはともかくとして、
実際にスポーツ・ジャケットに
スェーターを合わせてみませんか。
スポーツ・シャツの上にVネックのスェーターを重ねてみる。
それほど厚手のタイプではなく、薄手、
もしくは中肉のスェーターが良いでしょう。
この場合にはネクタイもスカーフも必要ではありません。

スポーツ・シャツ、スェーター、
スポーツ・ジャケット、そしてパンツ。
この4つの服装だけでスタイルを完成させるわけです。
この時にひとつだけ注意するのは、
アクセント・カラーを用意すること。
たとえばシャツ、替上着、パンツをブラウン系で統一したなら、
スェーターにだけイエローやグリーンといった
効き色を配するわけです。

スェーターの代りにニット・ヴェストを
組合わせることもできるでしょう。
というよりもまずヴェストで練習してから、
次にスェーターに移るというのもひとつの方法だと思います。


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2003年1月22日(水)

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