服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第147回
レター・カーディガンを作ってみませんか

レター・カーディガンを着たことがありますか。
letter cardigan、
アルファベットの大文字を
大胆にあしらったカーディガンのことです。
もちろんレター・スェーターの場合もあります。

レター・カーディガンはカレッジ・カーディアンとか
アワード・カーディガンとも呼ばれます。
大学のスポーツ・クラブなどの
ユニフォームから発展したデザインなのです。
もともとは競技の前後にそれを羽織って
身体を温めたものですから、
しっかりと厚手であるのが特徴です。

単に文字だけでなく、
時に大胆なストライプを配することもあります。
これには“サービス・ストライプ”の名前が付けられています。
本来はスクール・カラーやチーム・カラーで
構成されるわけですが、
私たちがスポーツ・ウェアとして着る場合には、
好みの色を選ぶことができます。

カーディガンのことを時に
“コート・スェーター”と呼ぶことがあります。
これは上着のように羽織るニット・ウェアという意味です。
レター・カーディガンは典型的なコート・スェーターでしょう。
これ一枚で充分上着代りになります。
私はときどき古着屋をのぞいて、
年代物のレター・カーディガンを探したりします。

あるいは自分でレター・カーディガンを作ることだって
不可能ではありません。
要するに条件としてはバルキー・カーディガンであること。
太い糸でしっかり厚手に編んでいるものが上質です。
指先でさわってみて、固い感じ、
コシのある感じのものを選んで下さい。
赤や紺、白といった原色に近いものをおすすめします。
あとはフェルト製の切文字を買ってきて、
カーディガンの上から縫いつけるだけ。
たとえば私なら、「S」と「I」の大文字を
適当に胸の位置などに縫いつける。

ごく簡単に自分だけの、
オリジナル・レター・スェーターが誕生するわけです。


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2003年2月17日(月)

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