服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第248回
上手な友達のつくり方

今、何人の友達を持っていますか。
これは難しいですね。
いったいどの辺りで線を引くかでかなり違ってきます。
それでも私は少しでも多くの友達が欲しいと思うほうです。

では、どうすれば友達をつくることができるでしょうか。
どうすれば友達をふやすことができるでしょうか。
実は誰でも毎日、
何人もの人たちと顔を合わせているのです。
でも、単に知り合うことと、
友達になることとはまた別ですね。

どうも私は人の匂いと関係があるのでは、
と考えています。
その人が好きな匂いと、嫌いな匂い。
でも、匂いというのではあまりにも漠然としていますから、
もっと具体的な話に置き換えるとしましょう。

その人にとって良い言葉を発散できるかどうか。
たとえば私だって他人に言ってもらいたい言葉と、
言ってもらいたくない言葉があります。
ごく単純に言えば、良いことを言ってくれる人とは
ぜひとも友達になりたいものです。

ステキなシャツを着ていますね。
良い色のネクタイをしてますね。
着心地の良さそうなスーツですね。

一日一善ではありませんが、
人に会ったなら必ずなにかひとつ良い所を見つけましょう。
そしてその良い所を具体的に口に出して言いましょう。
断っておきますが、これはお世辞のすすめではありません。
心にも思っていないことを言うのは、
単なるオベンチャラです。
けれども、実際にそう思ったことを、
正直に口にするのです。

たとえば人が身につけている服装に
長所を見つけようとすれば、
それなりの知識関心が必要になってきます。
つまり日頃からファッションを見る目が鋭くなってくる。
視線が明敏になるということは、
自分自身の服装の選択眼も
確実に高められてゆくことでしょう。

どんな人にも長所美点は必ずあります。
欠点を探すのはやめましょう。
その結果、おしゃれ上手になり、友達がふえてゆく。
こんな良いことはありません。


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2003年5月29日(木)

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