服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第323回
幸福の近道

今回は、日ごろご愛読下さっている
読者のS様から
7月29日 第309回 私の理想のTシャツ
ついて以下の情報を提供していただきましたので、
そちらのご回答を掲載させていただきます。


■S様にいただいたメール

出石 さん

楽しく読ませてもらっております。

『水からの伝言』の著者である、江本 勝は、
麻の復権も訴えています。
彼のところで、麻のTシャツ売っております。
私は、買ってませんが。一般価格2800円です。

フリーダイヤル 0120−461−112

そのほかに
麻の油、ビール、茶そばもあります。


■出石さんからのA(答え)

いつもご愛読下さり、ありがとうございます。
心よりの御礼を申上げます。
また、ご丁寧に情報をお知らせ下さいましたことについても、
重ねて御礼を申上げます。

麻のTシャツ、ちゃんとあるんですね。
私は知りませんでした。
またひとつ勉強させてもらうことができました。
麻独特の感触の良さは理解できますので、
麻のTシャツの着心地についても
想像できる気がします。
ぜひ、今度、実際に着てみたいものです。

以前、偶然書店で『水は答えを知っている』
(サンマーク出版)という本を見つけて、
読んだことがあります。
著者は江本勝さんという方です。
最初読んで、驚き、2回読んで感動しました。
それは「水にも感情がある!」という驚きだったのです。
しかもそれぞれの水の結晶の写真が添えられていますから、
いっそうの説得力に富んでいるのです。

でも『水からの伝言』はまだ読んでいません。
『水は答えを知っている』よりも
前に出版された本のようですね。
もちろん興味があるので、読んでみたいと思います。
今日は、S様からたくさんのことを
教えて頂いたような気がします。

もし水に感情があるのなら、
人にも感情があるでしょう。
その結晶に美醜があるのなら、
心の結晶にも美醜があるのではないでしょうか。
そして人はたぶん、醜い心の結晶よりも
美しい心の結晶のほうが好きなはずです。

たとえばS様と、麻のTシャツの情報。
なぜS様は教えて下さったのか。
自分では言いにくいのですが、
私になんの邪心もなかったからでしょう。
その情報を私がなにか悪いことに利用してやろうとか、
人を傷つけてやろうとか考えていたら、
S様は教えなかった。
人のカンというものは、人の心の力というものは、
そういう働きをするのです。

人からなにかを得ようとするなら、
まず自分の心を美しく保つことです。
美しい結晶となる水のように。
言うは易く行うは難し。
たしかにそうかも知れません。
でも、これが幸福の近道だと私は信じています。


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2003年8月21日(木)

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