服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第590回
「太陽のタマゴ」が若さを運んでくる

マンゴーはお好きですか。
この間、偶然にマンゴーを食べる機会があって、
大好きになってしまいました。
マンゴーはマライ半島、
ビルマ、インド北部の原産だということです。
言い伝えによると、ブッタ自身、
マンゴーの果樹園を持っていたとのこと。
夏にはすばらしい緑陰をつくってくれるからです。
当時のサンスクリット語ではマンゴーのことを
“アム”と言ったそうです。
これには「食料」の意味があった。
緑陰に涼んだだけでなく、
もちろん食べたわけです。

では、どうして“マンゴー”mango なのか。
そもそもはインド、タミール語の“マンゲイ”が
語源であろうと、考えられています。
これがポルトガル語に入って
“マンガ”manga となり、
やがて“マンゴー”として
広く世界に知られるようになったのでしょう。

むかしむかしのインドでは、
マンゴーは秘めたる果物とされたようです。
これをインドから中国にはじめて持ち帰ったのは、
フェン・ツアンという中国人であったとのこと。
西暦640年頃の話です。

現在、宮崎県では完熟マンゴーを
「太陽のタマゴ」と名づけています。
実は私が食べてすっかりファンになったのも、
この「太陽のタマゴ」なのです。
どうしてわざわざ完熟マンゴーと言うのか。
それは収穫時にハサミを使わないからです。
特製ネットを用意しておいて、
完熟すると実の重さで
自然にネットの中に入ってくれる。
それを完熟マンゴー、
つまり「太陽のタマゴ」と呼んでいるわけです。
たしかにそんな色と形をしています。
たしかに美味い。
そしてビタミンEが
ぶどうの約18倍も含まれているとのこと。
カテキンに至っては
ももの約122倍もマンゴーに含まれているらしい。
「JAグループ宮崎」(TEL:0985-31-2162)に連絡して、
取り寄せることも出来ます。

マンゴーを食べると、中央の芯が残る。
これは捨ててはいけません。
大きなワイン・グラスの中に入れて、
シャムパーニュや白ワインを注いで
オリジナルのカクテルを作りましょう。


←前回記事へ 2004年5月27日(木) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ