服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第705回
軽くて温かいマッキントッシュです

マッキントッシュを知っていますか。
いえいえ、コンピューターではないほうの
“マッキントッシュ”。
実はファッションのほうでは
「防水布」のことなのです。
スコットランドの
チャールズ・マッキントッシュ(1766〜1843年)が
発明したところから、その名前があります。
そして今では商標名のひとつにもなっています。
また「ゴム引布のレインコート」の
意味としても使われます。

ところがマッキントッシュ製の
キルティング・ジャケットを発見したので、
お報らせしましょう。
キルティング・ジャケットのことは
前にもお話をしたことがあります。
正しくは“ハスキー・ジャケット”で、
もともとは狩猟用の上着だったものです。
これが温かく、軽く、
しかも組合わせ自由というので、
広く流行となったのでしょう。

さて、マッキントッシュのキルティング・ジャケットは
よくあるナイロン製ではなく、
トゥイード地が使われているのです。
つまり外側にトゥイード地を使ってキルティングを施し、
ジャケットに仕上げているのです。
スタイルやデザインは
まったく“ハスキー・ジャケット”
そのものであります。

色も他に何色か揃っていますが、
私の好みとしては、ライト・グレイが気に入っています。
軽くて、温かく、皺にならず、
しかも組合わせ自由。
初冬の旅行着としては最適ではないでしょうか。
ジャケットとしても、
またハーフ・コートとしても使えるところが、
ミソだと思います。

たとえば黒いタートル・ネック・スェーターに
黒のコオデュロイ・パンツを合わせてみたい。
とてもシックのコオディネイションに
仕上るのではないでしょうか。
もっともライト・グレイは
この上なく幅の広い性格を持っていて、
たいていの色と相性が良いのです。
グリーン系、カーキー系にもよくマッチします。
このトゥイード地のキルティング・ジャケットを使って、
着こなしのレッスンが楽しめそうです。
35,700円で、銀座の
「テイジン・メンズショップ」
(TEL 3561-7519)に売っていますよ。


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