服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第749回
美しい顔のつくり方

自分の顔に自信がありますか。
もし自信があればいいなあ、と私は思っています。
つまり誰でも自分の顔について
揺ぎない自信を持つことは難しいでしょう。
その一方で、もう少しだけ佳い顔だったらなあ、と考える。
それが人間なのかも知れません。

顔とは表情が固定したものである、
という説があります。
必ずしも生まれ持ったものばかりでなく、
後天的に自分で作ってゆく要素もあるのでしょう。
建築構造と室内装飾の関係に
似ているかも知れません。

いつも明るい表情をしている人は、
いつの間にか明るい顔つきになる、
ということはあるでしょう。
この場合に大切なことは、
顔立ちが整っているかどうかではなくて、
人により良い印象を与えるかどうか、だと思います。
つまりこれこそが私の考える
「佳(い)い顔」なのです。

そして佳い顔は佳い表情から生まれる。
そうです、佳い顔は自分でゆっくりと
作ることができるのです。
たとえば私が車を運転する時、
どんな表情をしているか、
どうせ誰にも見られていないと思って、
コワイ顔をしているかも知れません。
もっと余裕を持って、
明るく、楽しい表情をしたいものです。
とりあえず「ほほ笑み」。
“ウイズ・スマイル”。
人はおかしいから笑うのではない、
笑うからおかしくなるのだ、というのは本当です。
まず「ほほ笑み」。
そうすれば明るい気分にもなり、
明るい表情も生まれるのです。
そしてやがては明るい顔つきとなり、
「佳い顔」の持ち主になれるのです。

意外と忘れてならないのは、寝顔。
どんな顔をして寝ているのか。
ざっと8時間もあるわけですから、大切です。
そこで美しい入眠儀式。
その日いちばん楽しかったことを思い返しながら、
眠りにつきましょう。
あるいは思わず笑いたくなるような楽しい本を読んでから
寝ることにしましょう。
いずれにしても佳い顔が
自分で作れると考えただけでも、
元気が出てくるではありませんか。


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