服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第856回
服を冷やす方法について

服にチュウインガムを
つけてしまった経験ありますか。
噛んだ後のチュウインガムを
紙に包まずに捨ててしまうのは、マナー違反です。
服に付いたりすると、
けっこう面倒なものです。

もっとも手軽で、安全な方法は、
ガムを冷やすことです。
冷やして、固める。
と、面白いように自然に取れます。
仮にシャツにガムが付いたとしましょう。
シャツの裏から、
アイス・キューブをガムの部分にあてる。
しばらくすると冷えて固まり、
いともたやすく外れてくれます。

ガムがついたというので、
柔らかいうちに無理をして
手で取ろうとすると、
かえって後でやっかいなことになります。
あわてずさわがず氷で冷やす。
もちろん冷却自体が目的ですから、
なにも氷と限ったものではありません。
時と場合によっては
保冷剤やドライアイスでも
役に立ってくれることがあります。

さて、問題なのは
靴底などにガムが付いた時。
まさかその裏側から冷やすことが出来ないからです。
これは気長に、ガムの表面に氷をあてて、
全体がしっかり固まるのを待つしかないでしょう。
もちろん靴全体をビニール袋に入れて、
冷蔵庫で冷やす方法もある。
ただし奥方には怒られると思いますが。
靴専用の冷蔵庫があればいいなあ、というのは
男の夢ということにしておきましょう。

もし食事中、
服にソースをつけた時には、塩。
テーブルの上にある食卓塩で良いのです。
その場に塩がない場合には、
係の人にお願いして
塩をもってきてもらいましょう。
ソースのついた上からたっぷり塩をふりかけます。
塩漬けにする気分でたくさんかける。
塩には吸湿性がありますから、
ソースなどを吸い取ってくれるのです。
上からハンカチなどで拭き取るよりも、
効果的です。
もちろん多少の跡は残りますが、
これなら洗濯などできれいになるでしょう。

何が付いたら、何で取る。
いつもこんなふうに考えていれば、
その緊張感から
意外にミスが少なくなるのではないでしょうか。


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