服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第888回
ちょっとおしゃれなサイド・テーブル

日曜大工はお好きですか。
私は下手の横好き。
不器用なくせにカナヅチを手に、
せっせとガラクタを作ったりすることがあります。
つい先日もサイド・テーブルを作りました。
最初からサイド・テーブルを作ろうとしたのではなく、
不用の木箱を眺めているうちに、
ふとサイド・テーブルに
仕上げられることに気づいたのです。

たとえばワインの木箱。
6本入り、12本入りなどが邪魔になっていたのですが、
捨てるにはしのびなかったのです。
配送用の木箱ですから、
むろん上質の木材を使っているわけではありません。
でも、ワインの壜は重いので、
思ったよりも頑丈なのです。
ワインの空箱はなじみの酒屋さんに頼んでおくと、
分けてくれることがあります。
もしそれが自分の好きな銘柄であったりすると、
わけもなく嬉しいものです。

サイド・テーブルであろうとなかろうと、
いちばん大変な作業は
箱に貼ってある紙類をはがすこと。
これはどうも市販のシールはがし剤を使ったほうが
良いようです。
私は手を抜きましたが、
本当は材料の上からニスを塗ったほうが
美しく仕上るようです。
同じく内張りにビロードなどを使うのも
おしゃれなものです。
より簡単にというなら、
カッティング・シートを貼る方法もあるでしょう。

さて、私が実際にやったのは、
蓋の片方に蝶番をふたつ付けて、
開閉が楽に出来るようにしたこと。
もし望めば、この中に小皿や
リキュール・グラスを入れておける。
ただしそのままでは高さが低いので、
脚を付けました。
30センチほどの脚を四隅に付けると、
ちょうど良い高さになりました。

食事の後、ゆっくりソファーに座って
コニャックなどを味わうには、
最適のテーブルだろうと
自画自讃しているところです。
小型で、軽いので、必要な時
必要な場所に移せるのが良いと思います。

むろん以上はたんなる一例であって、
椅子にするなりチェストにするなり、
アイディア次第でしょう。


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