服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第887回
クールなクールな赤ワイン

赤ワインはお好きですか。
一方に赤ワインしか飲まない、という人がいれば、
一方に白ワイン大好き、という人もおります。
まあ、人の好みは様ざまであります。
私は赤も白もロゼも、もちろん発泡酒も含めて、
けっして遠慮はいたしません。

ところで赤ワインは室温で、
白ワインやシャムパーニュは冷やして飲む、
というのが常識になっていますね。
でも、本当にそうでしょうか。
私は時と場合によって、
あえて赤ワインを冷やして飲むことがあります。
なぜならそのほうが心地良い、
美味しいことがあるからです。

そもそも「室温」とは何か。
そしてそれはいったい何度位を指しているのか。
ひと口にヨーロッパといってもかなり広い。
北から南まで。
寒い所もあれば暑い所もあります。
けれども彼らはたいてい酒蔵、
もしくは酒蔵代りに使える場所を持っているのです。
むろん本格的なセラー(酒蔵)もあれば、
近くのほら穴であったり、地下室であったりします。
むかし我われが井戸水を利用したのと
少し似ているかも知れません。

それはともかく
彼らの言う「室温」とは
セラー温度のことなのです。
もっと具体的に言えば、14度前後。
これが赤ワインを美味しく飲みはじめるのに
最適の温度とされるわけです。
飲んでいるうちに少しづつ温度が上っていくのが
理想的であること、
申すまでもないでしょう。

さて、今、日本の、平均的室温は何度位でしょうか。
おそらく20数度といったところでしょう。
赤ワインを少し冷やして飲むのは、
それほど乱暴なことでもないのです。
もちろん私のことですから
1本2000円位までの赤ワインであって、
うんと高級ワインを冷やすことは致しません。
また、専門家の話によれば、
タンニン分の多いワインは
けっして冷やしてはいけないのだそうです。

比較的手に入りやすい、
軽い味わいのワインを、
時に私はオン・ザ・ロックで飲んだりと、
大いに遊んでおります。


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