門上 武司

「一杯の珈琲から一皿の満足まで」
  門上武司の食コラム

第157回
カフェ パラン

京都・二条駅近くにずっと気になっていたカレーショップがあり、
そこでカレーを食べたあとに入ったコーヒー店。
前から行きたいと思っていた「カフェ パラン」である。
スペシャルティコーヒーを供する店として雑誌で見つけ、
いつかは行かねばと考えていたのだ。

店内に入るとカウンターの手書きシートが目に入る。

つづいて店内を見ると、コーヒー関連の書物が結構目立つ。
どうやらコーヒーに熱中している店だと思った。

同行の知人は冷たいカフェオレを、
僕はエスプレッソを頼んだ。


エスプレッソは、香りが高く、クレマもきちんとある。
若干だがフルーツの香りも感じていた。

とくに飲んだあとの余韻が長いのが特徴であった。
このあたりでようやく気が付いた。
三条東洞院上がるにある「センティード」で聞いた
『この店に似たところがあるのです。
二条駅近くの「カフェ パラン」という店です』
という言葉が蘇ってきた。
どこかエスプレッソの感じが似ていると思ったのだ。
じつは、もっと小さい店を想像していた。
しかし、ここは物販も含め、店内は結構余裕のある広さ。
バリアフリーでもあり、
じっくりと時間を過ごすにもいい雰囲気である。

書物や雑誌のストックも多い。
それもコーヒー関連から
小説の類までバリエーションも豊かである。
じっくりメニューを見ていると食事もかなり楽しめそうだ。

もちろんスペシャルティコーヒーをメインとしたカフェなのだが、
それだけでなく
このスペースを有機的に活用したいという意思を感じる。
いわゆるいま流行りの癒し系とは一線を画く存在である。

どこかに70年代の息遣いを感じるのは僕だけなのだろうか
という思いで、この店をあとにした。
また、ゆっくり訪れたいという気持ちでいっぱいだ。


【本日の店舗紹介】

「カフェ パラン」
 京都府京都市中京区千本御池上る 新二条ビル 1F
 075-496-4843


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2012年8月7日(火)

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