中国って、本当のところどうなの?

第2回
中国経済の勢い(1)

多くの人が中国留学を考える理由として、
まず、中国経済の破竹の勢いがあるかと思います。
留学後、身につけた語学や現地での経験、
学んだことを活かすことを考えると、
経済が伸びている国に行くことは、理に適っています。

反対に、国の活力が次第に無くなり、
市場が萎んでいく国に魅力を感じる人は、
経済的な側面だけをみると、少なくなるでしょう。

留学するということは、
人生で一番大切な「時間」と、
その次に大切な「お金」を投資するわけですから、
当然、投資した以上の
「リターン」がないと割に合いません。

では、中国経済は
一体どれぐらいの勢いで伸びているのでしょうか?
過去20年間の中国の
国内総生産(GDP)の伸びを見てみましょう。

なんと過去20年間で、
中国のGDPは17.5倍もの規模に膨れ上がり、
その勢いは今のところ続いています。

為替の換算レートにもよりますが、
2004年の中国のGDPは、既にイギリスを抜いて
1位アメリカ、2位日本、3位のドイツに続く
第4位というところまできました。

また、3位のドイツを抜くのは時間の問題であり、
2位の日本とて、いつまで「世界第2位の経済大国」
と言っていられるでしょうか。

そもそも、この「為替レート」というものが曲者です。
自由にレートが変動する
「変動相場制」をとっている国の間では、
市場のメカニズムが働きます。

しかし、中国のように
当局がレートを設定している国との比較となると、
単純に「為替レート」だけでは、
国の実勢を捉えるのが難しくなります。

こうした問題点を踏まえ、
次回は、少し硬い話になりますが、
中国経済の規模を他国と比較してみる際の
もう1つの指標として、「購買力平価(PPP)」
という考え方にふれてみようと思います。

ややとっつきにくい内容ではありますが、
さらっと読んでみてください。


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