中国って、本当のところどうなの?

第48回
798−中国先鋭アートの地

今日の中国において、
芸術分野への感度の高い人々に親しまれている
798(Qijiuba)は、北京市北東部の朝陽区にあります。

大山子(Dashanzi)地区に位置し、
電子機器などの工場であった場所です。
元々は「国営の第798番工場」を含む
工場地帯であった場所を改造し、
芸術地区へと変容を遂げつつあります。

798は、1950年代に旧ソ連の援助により建てられ、
東ドイツの建築・工業デザインが取り入れられていました。
今でも残されているそのシンプルな工場の造りは、
当時の面影を存分に感じさせてくれます。

798アクセス・マップ

現在、798の近くには地下鉄などの交通網はありません。
比較的近めの地下鉄駅などから、
タクシーを利用して行くのがいいでしょう。
大体、15-20元(200-300円)程度でつきます。

798の敷地内には、タクシーは入れません。
入り口付近で降りることになりますが、
見たところ「アート」な感じはしないので、
少し心配になるかもしれません。

しかし、入り口近辺にある看板にある通り、
ここはアート関係の様々な取り組みが行われる場所なのです。
心配せず、中に進んでいきましょう。
工場であった場所なので、中は広いです。
天気のいい日には、お散歩にもいいですよ。

歩いていくと、次第にアートの片鱗が見えてきます。

そういえば、
1971年に設立されたNYのP.S.1は、
昔は公立の小学校であった場所であったそうです。
今ではコンテンポラリー・アートの
発信・教育の場となっていますが、
もとは別の用途に使われていたものです。

北京版のP.S.1は、電子機器工場だったわけですね。
小学校よりもずっと敷地の広い798は、
更なる飛躍の可能性を秘めています。

さて、798のメイン工場の入口に着きました。
歴史のある工場の残り香と、
先鋭アートの融合が楽しめます。

明日に続きます。


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