中国って、本当のところどうなの?

第47回
奥利奥 vs 黒白黒

中国でも、世界において
パワー・ブランド化に成功した商品が
店頭で普通に手に入るようになっています。

黒いビスケットの間に
クリームを挟んだ「オレオ(OREO)」も
世界でパワー・ブランドとなっている
モノの一つでしょう。

先日、清華大学内のスーパーで、
いつものように生活用品を物色していると、
お馴染みの「オレオ」を見つけました。

中国では、オレオを「奥利奥」(Aoliao)と書きます。
そして、オレオが置かれるスーパーの棚の横に、
なにやら良く似た商品が並べられています。

「黒白黒」(Heibaihei)です。

「奥利奥」と「黒白黒」を見比べてみると、
商品ロゴ、パッケージのトーン、
CIの位置までそっくりです。

清華大学のスーパーには、
プレーンな「奥利奥」の他に、
チョコレート(巧克力)味のモノが売られています。

そして、2種類のオレオを圧倒するように、
商品棚には種類豊かな「黒白黒」が並びます。

本家オレオの真横で、
「黒白黒 プレーン味」
「黒白黒 チョコレート味」
「黒白黒 ゆず味」
「黒白黒 ミニ」
「黒白黒 ミニ2列パック」
の5種類が、我が物顔で
棚の広いスペースを占有しています。

そもそものオレオを知らない中国人が見たら、
「ふんっ、この奥利奥ってのは、黒白黒のマネだな」
とさえ思うかもしれません。

また、タイでは「OREO」の横で
「OREORE(オレオレ)」
という類似品が売られていました。

急速な発展を遂げる途上国では、
世界で育ったブランドの新規参入の横で、
その強力なブランド・アイデンティティが根付く前に、
類似品が「旨み」を奪おうとするのは常のようですね。


←前回記事へ 2005年11月11日(金) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ