中国って、本当のところどうなの?

第72回
<図解>効果的な手の洗い方

とある外国資本のスーパーの洗面所には、
石鹸で手を洗うことの効果も
写真付きで明示されていました。

日本でこうした表示があれば、
「ちょっと押し付けがましいかな」とも感じますが、
中国では、「手を洗うことってこんな効果があるんだ!」
と素直に感動して従う人もいるかも知れません。

そもそも、「手を洗う」という概念が
希薄な人々も少なからずいる状況でしょう。

その点、この洗面所の張り紙は、
必要な情報とその効果が
コンパクトにまとめられており、
手を洗いながら関心してしまいました。

一枚の小さな張り紙ですが、
手を洗う仕草の図解写真と共に、
「手洗い前の状況」、「ただ水で手を洗った場合」、
そして「石鹸を使って手を洗った場合」とが
うまく比べられています。

まず、手を洗う前に手に付着しているバイ菌の数です。
なんと、1平方センチメートル当り、
600個ものバイ菌がウヨウヨしています。

そして、真水で手を洗った後の効果がこちらです。
20秒間真水で手を洗っても、
1平方センチメートル当り、
まだ100個ものバイ菌が手には残っています。

最後に、石鹸を使って20秒間手を洗った後です。
真水で洗った場合と比較すると、その差は歴然です。
1平方センチメートル当り、
たったの2個にまでバイ菌が減少しています。
こうして比べられると、とても分かり易いでしょう。

目には見えませんが、
これだけ多くのバイ菌が
我々の手には付着しているのです。

中国の人々にも、しっかり手を洗う習慣を身に付け、
綺麗な環境を保持して欲しいものですね。

飲食店などで、
どんなにお客が手洗い・うがいに気をつかっても、
肝心の料理人・配膳人の方々が手を洗わなければ、
衛生環境は改善されませんからね。

中国の衛生環境を改善する道は長いですが、
こうした地道な啓蒙活動が
実を結ぶと信じたいものです。


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