中国って、本当のところどうなの?

第117回
本を丁寧に扱い、立ち読みして下さい!

前回、中国のビジネス書の発刊状況をみてきました

今回は、中国の本屋の不思議な光景をご紹介します。

こちらは北京の銀座、王府井にある「王府井書店」です。
こうした大型の書店の多くや
殆どの図書館が、中国では「国営」です。

理由はなぜでしょうか?
そうです、「情報の統制」が大きく絡んでいるのです。

さて、気が重くなる話はこれぐらいにして、
書店の中の風景に目を移していきましょう。

夏場の王府井書店の中です。
世界の書店と同様に、
「立ち読み」をする人が多くいる横で、
なんと「座り読み」をする人も多くいます。

寒い冬場には、
床での「座り読み」は殆どいなくなりますが、
暑い夏場には、空調のよく効いた書店の床に「座り込み」
本を片手に涼む人が多くいます。

これは、老若男女を問わずみられる行動です。

子供から大人まで、
「座り読み」の人々はあまりに多く、
本をてきぱきと選んで購入する人にとっては
かなり邪魔な存在です。

日本の書店では、「立ち読みはご遠慮ください」
という表示が見られることがありますが、
中国の場合、「座り読みではなく、立ち読みして下さい」という
「地べたで寛ぐ人々」への対策がまず必要です。

また、一般的に中国人の店頭での書籍の扱い方は、
とても「丁寧」であるとはいえません。
元々、真新しい出版物が売られる書店でも、
「ここは古本屋か?」と思うほど、
汚れクシャクシャになった本もあるのです。

新刊書としてはとても売り物にならない傷物の本が、
中国では普通に店頭に並んでいるのを目にします。

「売り物の本を丁寧に扱い、立ち読みしてください」

今後、こうした変なお願いが、
中国の本屋では出てくるかもしれませんね。

いきなり「立ち読みはご遠慮ください」では、
「じゃ、座って読むよ」と
一休さんみたいなことを言い出しかねませんので。


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2006年1月20日(金)

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