中国って、本当のところどうなの?

第175回
北京に高倉健さんがやってきた!

中国を代表する映画監督の一人、
チャン・イーモウ監督の「単騎、千里を走る。」(※1
を御覧になった方も多いと思います。

2006年4月中旬、
アジア最大級のTV・映画製作の専門大学である
北京電影学院(BFA)に、高倉健さんが訪問してくれました。

今回の訪問は、BFAから高倉健さんに
「名誉教授の称号を受けて欲しい」との要請で実現しました。
(健さんは何度も断ったそうですが)

まず、BFA内にある劇場にて、
「単騎、千里を走る。」の上映が行われました。
満員の会場には多くの学生・マスコミ関係者が
詰め掛けていました。

映画の上映後、高倉健さんの登場に
会場にいた人々は釘付けになります。

健さんは、これまで49年の俳優としてのキャリアを持ち、
出演映画本数が204本という大ベテラン。

半世紀もの間、銀幕のスターとして
活躍し続けてきている健さんに、
映画やTV界で活躍していきたい中国人の学生たちは
熱い視線を向けていました。

しかし、
いまでこそ映画界で不動の地位を築いた健さんですが、
東映の研修生として学んでいた頃には、
よく教師陣から「お前は俳優に向いていない」
と言われたそうです。

それでも、映画人として生きていくことに信念を持ち続け、
「演じ続けること」で成果を出してきた健さんは、
若い中国人学生たちに向け、
「続けることの大切さ」を伝えてくれました。

「先生や周囲になんと言われようと、
しっかりと演じ続けることが大事なんです」

また、映画人として成功していくために、
スタッフと良い関係を築いていくことの大切さに加え、
「良い人々と出会ってください」と
繰り返し伝えてくれました。

「良い人々と出会うことの大切さ」

これは映画業界に限らず、
どんな仕事についても言えることでしょう。

邱先生も著書などで書かれていますが、
チャンスを与えてくれ、様々な巡り会わせを与えてくれる人を
中国では「貴人」といい大切にします。

人種を問わず、
良い人々との出逢いに恵まれると
甘美な人生が送れるのでしょうね。
また、大切な貴人に可愛がってもらえるよう、
自分を磨き続けることも必要ですね。

※1 http://www.tanki-senri.com/

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2006年5月10日(水)

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