中国って、本当のところどうなの?

第174回
猿の惑星と化す北京の春

留学生の多い北京に
1年以上の長期留学を考える人にとって、
北京の気候はなかなかに厳しいものがあります。

まず、その冬の寒さ。
11月から2月までの4ヶ月間は
肌が痛くなるほど外気は寒く、
街歩きには適さない季節です。
10月、3月の前後2ヶ月も寒い日は多いので、
一年のうち半年は冬であるような土地です。

長い冬を越え、
待ちに待った春も心躍るような季節ではなく、
どんよりとした天気の続くことが多い季節です。
降水量は少ない北京ですが、
空は淀んだ色をしていることが多いのです。

日本でも伝えられていることですが、
中国の北京地区の黄砂(以下、黄沙)は
年々酷くなっているようです。

内モンゴル地域など、
砂漠化が進行した地域から
運ばれてくるといわれている黄沙ですが、
北京市からすでに100キロのところまで
砂漠化は進行しているといいます。

ここ数年、日本にまで黄沙は届き、
大きなニュースになっていますが、
北京地区の黄沙の状況はかなり深刻です。

また、黄沙の中には、ただ単に細かい砂だけでなく、
汚染された物質も混ざっているとのことです。
ここは、動物が生活するには非常に厳しい環境なのです。

凍りつく厳しい冬をしのぎ、
暖かくなってきた春だからといって、
窓を開けっ放しにしておけば
部屋中が砂だらけになってしまいます。

2006年の短い北京の春の中でも、
最も黄沙が厳しかった4月17日の様子です。

砂嵐が通り過ぎ、一晩で街は黄色い大地と化しました。
屋外に停めてあった車などは、
こうして砂に覆われてしまうのです。

もちろん、
連日こうした激しい黄沙が襲うわけではありませんが、
日によっては目を開けているのも辛いほどの
砂嵐が襲うこともあるのです。

北京に長期留学しようと考えている方は、
こうした厳しい北京の環境にも
心積もりをしておく必要がありますね。


←前回記事へ

2006年5月9日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ