中国って、本当のところどうなの?

第223回
中国で英語を学ぶ利点

さて、前回は中国でも英語を勉強する大切さに触れましたが、
今回は中国で英語を学ぶ利点を
少し考えてみましょう。

英語を学ぶとなれば、
もちろん英語が公用語の国に行くことが一番手っ取り早く、
効率が良いのは言うまでもありませんが、
英語圏ではない日本と中国とを比べてみると、
日本人が英語を勉強するのには、
中国で学ぶことの利点が多くあるように感じます。

まず、日本と中国の英語教材の状況を見比べてみると、
中国では英語の教材が格段に安いことが上げられます。

同程度の英語教材を日本で購入しようとなれば、
数倍の価格が当たり前のような英語教材でも、
中国では比較的安く手に入るのです。

中国留学・北京事情・中国の大学-加藤嘉一

写真は2005年のCNNのLive Reportをまとめたものと
BBCのNews Reportをまとめたものですが、
どちらも教材に500分以上のリスニングCDが付いて、
39元(600円ほど)という価格です。

こうしたアメリカやイギリスのLive Reportの
教材を日本で買い求めようとすれば、
軽く数倍のコストはかかるのではないでしょうか。

また、中国では英語の教材・参考書籍にとどまらず、
英語の印刷物も日本とは比べ物にならないほど安価です。

中国留学・北京事情・中国の大学-加藤嘉一

こちらはCHINA DAILYという中国日報の英語版ですが、
価格はなんと1RMB(15円)という破格です。

この他にも、中国現地向けに発行されている英語の印刷物は、
軒並み国際価格とは比較にならないほどの低価格となっており、
日中で英語に触れるのにかかるコストは、
数倍もの開きがあるのです。

中国に「留学をしている」という身分の日本人からすると、
資金の出所は日本ですので、
日中の所得格差が「中国での英語教材の安さ」
を享受させてくれることになるのです。

明日は続けて
中国での英会話学校などの例を考えていきましょう。


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2006年6月27日(火)

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