第312回
優秀な女子学生も多い北京大学
昨日(前回)から北京大学を訪れています。
中国の最高学府である清華大学を訪れた後に、
北京大学のキャンパスを訪ねてみると、
学内の雰囲気がずっと明るいと感じることでしょう。
その理由としては、
キャンパス内の校舎や研究所の造りに温かみがあるだけでなく、
清華と比べると北大は女子学生の数が多いという
点が挙げられるでしょう。
一説には、理系色の濃い清華大学の男女比は、
7:1程度だとも言われています。
昨今、芸術系の学校を併合し、美術学院を新設したことにより、
女子学生比率が高まりはしましたが、
理系の専門のコースには、依然として
「男子学生ばかり」というところも珍しくはありません。
一方、文系に強い北京大学には、
かねてから多くの優秀な女子学生が在籍しており、
キャンパス内の雰囲気にも華を添える役割を果たしています。
清華大学には、どこか理系の大学にありがちな
「男ばかりで殺伐とした感じ」があることは否めず、
北大にあるような女子学生が醸し出す
「柔らかい雰囲気」では、勝負ができないようです。
さて、実際に北京大学の学生と話してみると、
個人の能力は総じて高めなのだということが分かります。
しかし、中国人の学生にありがちなのですが、
「他者と協働して何かを成し遂げる」という点に関しては、
学生であるために経験が乏しく、
思考回路も自分本位であることがままあるため、
仕事などではすぐには使えない者が殆どです。
元々の学習能力は高いので、
仕事を開始して数年もすると、
めきめきと実力をつけていくのですが、
やはり大学のブランドだけでは仕事はできないようですね。
|