虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第273回
「気がつけば、あなたもガン」 その1

「気がつけば、あなたもガン」
関根先生のコラムの題名をお借りして
まことに恐縮ですが、
私たちが気がつかなくても、
毎日のように私たちの身体の中では
数多くのガン細胞が発生しております。

一般に、医学的にガンと
診断されるのはほとんどの場合、
直径数ミリから1センチ程度の
目で捉えることができる
大きさに成長してからのものですから、
いくら定期的に検査を受けていても、
現在の医学の水準では
すべてのガンを早期発見するのは
それほど簡単なことではありません。

また先日、お話しましたように、
免疫の働きは20才を過ぎると
急激に衰えてきますが、
自然治癒力のほうは
それほど急激には衰えてこないため、
免疫が担当すべきガン細胞への
監視能力や排除能力の低下を補って、
ガンが診断可能な大きさに成長することを
何とか防いでいてくれています。

しかし、自然治癒力といえども、
40才ぐらいからは
ほとんどの人で働きが低下し始め、
ガン細胞の分裂のスピードを
制御することがだんだん困難になってきます。
ガンは通常、発生から10〜20年ほどで
診断可能な大きさになると言われていますが、
自然治癒力が衰え始めて
10〜20年ほど経過した
50才前後から60才近くの年齢になると
ガンに罹る人の割り合いは
本当に理論通りに著しく増加してきます。


←前回記事へ 2004年10月23日(土) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ