「台湾の牛肉の値段は豚肉に比べてずいぶん割高なようですね」と私がきいた。
「牛肉を食べる習慣が台湾にはありませんでしたからね。牛も少ないんですよ」
「日本人にとっても同じことが言えますが、最近の日本では濃厚飼料を使って狭いところで牛を飼う技術が発達しましたから、牛乳の供給にも困らなくなったし、乳牛の牡を食肉用に飼育するようになってからは、安い大衆肉も出回るようになっています。台湾でも同じやり方が可能じゃありませんか?」
「台湾にはアメリカやオーストラリアのような広大な土地がありませんから、放牧型の牧畜は将来も無理でしょう。でも台湾では、甘蔗やパインやトマトなどの栽培過程で副産物がうんと出ますから、農業副産物を利用した牧畜はできると私は常々、主張しているんですよ」
「投資奨励法の適用業種の中にも牧畜業が入っていますね」
「ですから、邱先生のような先覚者が新しい型の牧畜業のお手本をつくってくださると、ありがたいと思います。副産物が飼料になるんですから、中部や南部の農業の中心地につくるといいですよ」
「私もそう思っているところです」
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