イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第54回
分散投資とは

株式投資において”絶対”ということはありません。
絶対とは、絶対に上がる、絶対に投資企業が成長する、
絶対に儲かる、ということです。
絶対に、ということは
過去のことを見た場合にのみ言える言葉です。
株式投資では1年前の株価と今の株価を見たら
1年前が○○円で今が○○円になっている、
といった具合です。
では株式投資ではどうでしょうか、
株式投資で未来のことに対しては絶対、
ということはいえませんが、しかし予想はできます。
例えばインフラ関係等の
電力、ガス、高速道路などは
今後中国においては伸びていくしかない業種です。
企業によって投資効率は大きく変わってきますが、
企業選択さえ間違えなければ大きな利益を手中にできます。

ではリスクは、というと
この業種(セクター)はほとんどありません。
ですが起こりえることを考えますと、
例えば電力ならば投資した会社が
電力火災を起こし普及のメドがたたない、
ガスならばガス爆発を起こし
契約していた省から解約を求められる、
高速道路では道路の橋桁が壊れ、または大破したため
普及するのに時間がかかる、などのことは
起きる可能性があります。
ですから絶対ということはいえません。

ですが私たちの周りのことを考えても
このようなことが起こりうる可能性が多くあります。
例えば道路を歩いていたら
車が飛び出してきて衝突し大怪我をした、
安全走行で気をつけながらの運転中に
子供が塀の影から飛び出してきてぶつかってしまった、
という事だって無きにしも非ずです。
歩行中に看板が落ちてきて大怪我をする、
開いていたマンホールの穴に落ちる、
等の事だって私たちの身近で何時起こってもおかしくありません。
ではそのことを考えて家に閉じこもっていたとしても
暴走した車が家の中に飛び込んでくる、
家事をしていてガスの元栓の締め忘れ、
または漏電で火災が発生した、泥棒が侵入してきて怖い目にあう、
とどめは地震が来て崩れた家の下敷きになってしまう、
という事だって無きにしも非ず、です。
ですから絶対に何々だ、ということはいえません。
いえませんがそのようなことに対しての対処はできます。
株式なら1社に全部投資するのではなく分けて投資する、
自宅の事だったら火災、地震保険をかけておいて
万が一の時に備える、というのと同じことです。
それが分散投資です。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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