イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第55回
集中投資と分散投資

集中投資と分散投資ではどちらの投資方法がいいのでしょうか、
これはどちらがいいとはいえません。
投資家自身の投資スタイルと好みと判断で決めるしかありません。
どちらも長所、短所を抱えている投資方法ですから、
私の投資に対する考え方からすると
投資を始めたときには、
金額も少なめで多くの企業に投資するのではなく
1社か2社に投資していき、
様子を見ながら知識がついてきたならば投資企業を増やしていく、
というのがいいと思います。
投資企業も増やしても5社から10社以内に
抑えておくのがいいでしょう。
この範囲内ならば企業業績の動向を追っていくことができます。

アメリカの投資家のウォーレン・バフェットが経営している
バークシャー・ハサウェイの投資金額は
数十兆円に上りますが投資している企業は10銘柄以内で
総額の80%以上に上ります。
株式投資では100万円で投資したとしても
10銘柄に分けて投資するのと
何兆円でも10銘柄に投資するのとでも違いはありません。
大事なのは投資する価値観のある企業に
まとめて投資することが大事になってきます。

普通100万円分、投資する場合は
100万円を2、3銘柄かまたは5、6銘柄に分けて
投資をする場合も多いでしょうが、
実際にどちらがいいかというと、その人の投資方法にもよりますが
多くても5銘柄以内に抑えておいたほうがいいでしょう。
5銘柄だと100万円投資の場合は
1銘柄について20万円程度の投資金額になります。
やはり、ある程度のまとまった金額の投資のほうが
投資効果として実感できます。
銘柄が多いと実際配当金などを貰った場合には、
投資金額に対しての割り当てとなりますから
実感としてあまりありがたみを感じにくいでしょう。

1銘柄投資での集中投資とは違い、
分散投資の場合には投資した企業に対して
株式の危険性を回避することが重要な意味を持ってきます。
だからといって100万円投資で
1銘柄に10万円程度で10銘柄に分散するのは
証券会社の手数料も高くつきますし、
また取引税も割高になってしまいます。
それに大事なのは投資企業の銘柄を多く持つことではなく
将来性のある企業の株式を購入することですから
投資する企業を絞り込んでいく作業が大事になってきます。
投資金額がいくらあるから何銘柄買える、というのではなく
投資の価値のある企業を絞り込み、選択していく作業が大事です。
ここの部分をしっかりとやっておけば
分散投資として成功でしょう。
100万円投資なら3銘柄程度に抑える、
多くても4銘柄以内に抑えておくべきでしょう。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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