イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第75回
りんごと梨

煙台北方安徳利果汁は上場で調達した資金で
生産能力増強、販売ネットワーク拡充、低音倉庫の建設を
おこないました。

2003年上半期までには江蘇省徐州の新工場を立ち上げ、
これにより、25,000トンの生産能力が拡大され、
生産能力が12万5000トンとなりました。

また、今後は英国をはじめとする市場開拓を積極的に行い、
米国市場への依存度の軽減を図っていきます。
2003年上半期にはイギリス、
下半期にはドイツに販売拠点を設立する予定です。
中国は同時に世界第1位のナシ生産国家でもあります。
2001年の生産量は896万トンで、世界シェアの52%を占めています
山東省は国内第2位のナシ生産拠点です。
同社は戦略的に商品構成をナシのジュース、ペクチン、
エッセンスの生産等に業務を多元化していく計画です。

煙台北方安徳利果汁の2003年、6月中間期は10%増益でした。

2003年6月中間期の純利益が
前年同期比10.3%増の3134万人民元に達し、
売上高は同16.7%増の1億5695万人民元となりました。
これを受け、同期に1株あたり0.23人民元の
特別配当を実施する、と発表しました。

売上げでは主力の濃縮リンゴジュースの好調でした。
粗利益率は前年同期の29.9%から41.9%に改善しています。

江蘇省徐州の新工場が今年7月に稼動を開始したことも
8月の中間決算で発表になり、同工場がフル稼働した後は、
濃縮りんごジュースの年産能力が現在の10万トンから
12万5000トンに拡大することが実際に決まりました。

・煙台北方安徳利果汁の業績
2001/12 2002/12 2003/12予想
売上高
(mRMB)
233.23 139.80 303.35
純利益
(mRMB)
50.03 42.17 61.87
増益率(%) 0.00 -15.72 46.72
EPS
(RMB)
0.440 0.370 0.543

現金配当( 特別配当 ) 0.270

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


←前回記事へ 2003年9月19日(金) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ