イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第88回
リスクのある業種、ない業種

私が投資した、この3社合わせた電力会社の
配当利回りを計算していきますと、
実際の平均利回りは10%以上を超えた数字となります。
今後、10年間このまま3社の銘柄を持っていたとします。
配当金の数字がこのまま現状であったとして、
10年後のことを考えて見ます。
ここでは年間の配当金が投資金額に対して10%ですから、
今後この10%を10年間貰ったとしたならば
10%×10年間=100%になります。

100%(税金込み)以上になるということは、
実際には配当金だけで元本の投資金額を回収してしまう、
という計算になります。
つまり、手持ちの株はただで手に入れたものと同じ事になります。

電力業界は紆余曲折はあっても伸びていくセクターです。
倒産する、ということは考えられません。
それよりも他の電力会社に
買収されるケースがでてくる可能性のほうが大きいでしょう。
このような業種への投資を考えた時には
比較的リスクヘッジを行う必要の少ない分野に入ります。
比較的リスクヘッジを行う必要の少ない分野には
インフラ関係の企業があります。
業種としては、電力、ガス、高速道路、石油、港湾、等です。
比較的リスクが大きな業種としては、不動産、医薬、小売、通信、
ソフト開発、家電、アパレル、等になります。

ここでは、リスクが非常に大きな
小型の医薬品会社への投資を投資家が考えた、とします。
現在開発している新薬が将来市場に出まわったとしたら、
売上が何百パーセントも伸びる可能性があり、
株価も今の何十倍以上になる可能性がある企業です。
ですが、その新薬が期待に反して売れなかったり、
新薬の開発ができなかった時には
その企業の株は紙切れになる可能性もあったとします。

このような企業への手持ちの資金での全額投資は
リスクがある、というよりは株式の投機になってしまいます。
ですがゼヒ投資したい、と考えた時には
分散投資でのリスクヘッジが役にたちます。
例えば、電力企業にある一定の投資をしておいたうえで、
投資したい医薬企業の株を
最悪の場合、万が一ゼロになってなくなったとしても
損失を最低に抑えることができるように投資を行えばいいのです。
他業種への分散投資でのリスクヘッジの方法は
いくらでもあります。
投資したい企業が見つかったら
分散投資のことも考えて投資を行う方が
有効的な投資ができます。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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