イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第161回
為替と株価

今は日本国の円の通貨は
3年4ヶ月ぶりの円高水準になっています。
1年前には日本円が130円程度のときがありました。
その時よりは2割程度安く外貨に交換できます。
例えば香港株、中国本土のB株に投資することを考えたときには
為替だけで20%も安く購入できることになるのです。
このことは単純に考えれば
購入した企業の株が
株価だけで20%値上がりしたのと同じことです。
為替市場でのドル高、ドル安、円高、円安、
このような動きの先を見通せる人は世界中に一人もいません。
その時の世界状況によって変動していきます。

ですが、現実に分かっていることがひとつあります。
それは現在の為替の値段です。
今現在は為替市場では円高ですので
為替でも海外の株式市場に投資するのには
利益が出せる立場にあります。
このときの為替で
投資できるかどうかを検討していけばいいのです。
為替に関していえばそう難しく考えることはない、
と思っています。
為替でも魅力があるときには投資する金額を多めにして
投資を検討していいでしょう。
特に中国市場では
将来中国の通貨の元が変動相場制移行することが確実です。
このときには中国の通貨、元は値上がりすると考えられますから
このときにも為替で利益が狙えます。
長期的に見ると二重のメリットが考える事が出来ます。
このように海外の株式市場に投資するときには
為替のことも考えておくと
利益を大きく膨らませることも出来ます。
また、逆に円安になったときは為替でのメリットもなくなります。

アメリカは今年の秋には大統領の総選挙があります。
そこまではアメリカの経済に対して
強気の姿勢を崩さないでしょう。
アメリカのドルが安くなっている現在は
アメリカの輸出品は競争価格が強くなっています。
このために国内産業のメリットは大きいのです。
ここでドル高になって国内の産業界が大打撃を受けたなら
今の大統領のブッシュ政権は再選できなくなります。
ですから今年の秋までは
アメリカのドル安が続く可能性が大きいでしょう。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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