イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第160回
1995年の時の円高

私自身、思い出すのが1995年の円高のときのことです。
1994年、12月に中国株を初めて始めた次の年のことでした。
1990年に日本のバブルがはじけて数年後のことです。
その時の日本の経済は決して調子がいいとはいえませんでしたが、
一部では
景気回復の兆しが出てきた時期でもありました。
(その後はまた日本の景気は停滞していきましたが)
このとき日本円は春先の5月に
1ドルに対して80円まで円高になりました。
このように為替市場では
経済が良いからその国の通貨が高くなる、というような
単純な見方では判断できません。

ここで株価と為替の関係を見てみますと、
日本国内で日本の株式市場の企業に投資するときには
企業自身は収益に対して為替で利益が変動するでしょうが、
投資家は日本円で投資していますので為替には関係ありません。

ですが、海外の企業に外貨での投資を考えたときには
為替の影響をもろに受けます。
例えば代表的な市場でアメリカの株式市場はドル建てです。
欧州はユーロの国が多くなっています。
そして香港市場は香港ドル建て、
中国本土B株市場はアメリカドル建てです。
そのような市場に投資しようとしたときには
日本円をその国で取引されている通貨に換えて
投資することになります。
このときに為替市場で日本円の価値が大きな意味をもってきます。
もし日本の円が円高になっているときには
海外の通貨に換えるときに多く交換できます。
例えば1ドルが120円の時には
1ドルを交換するのに日本円で120円出さないと交換できません。
ですが、1ドルが100円の時には
日本円で100円だせば交換することができます。
このときに120円出せば1.2ドルに交換でき、
2割も増えたドルが手に入ります。
逆に円安になったときにはこの逆で
外貨に交換するときには多めの日本円を出さないと
交換できないことになります。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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