イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第192回
国内投資信託と個人投資家

中国株に投資する国内投資信託の純資産は
今年の1月で約4500億円となりました。
この金額は1年前に比べて2.6倍に膨らんでいます。
昨年は中国経済の順調な成長が認知されはじめたことと
この1年間中国株式市場が
堅調に値上がりしたことが影響しています。

2003年度は香港市場の株が堅調に上昇しました。
特に香港H株は1年間で152%も値上りし、
H株指数でも2.52倍になっています。

一方日本の個人投資家は2002年度に入り、
2001年度に比べ中国株投資を行う人口は
1年前に比べて2.5倍増えて5万人に達しました。
2003年度の中国株に投資している投資家の人数は
まだ把握できませんが大幅に増えていることは確かです。

では中国株式市場に
国内投資信託と個人投資家が直接投資するのとでは
どこがどうちがうのでしょうか。
まず国内投資信託とはどのようなものでしょうか。

国内投資信託は個人投資家からお金を集め
ファンドという形で株式市場に投資します。
投資する企業はファンドによって違いますが
30銘柄から50銘柄程度を組み入れて
運用しているところが多いようです。

ファンドで投資する企業は
いつでも市場で売買できる株数が多い企業に主に投資します。
投資する金額でも個人の場合と違い何億円、何十億円という単位で
売買することがよくあります。

そのため市場に流通する株が少ない小さな企業では
少しの株を売買しても
それだけで株価が大きく下がったり上がったりしてしまいますので
ファンドには向いていません。
1日に何十億円という商いを市場に出したとしても
売買が潤滑にできる企業に投資を行います。
ですから市場でも
売買高の多い大型企業に投資する場合が多くなっているのですが、
小さな企業でも成長性のある会社に
投資しているファンドもありますので一概にはいえませんが。

ファンドの値上りを見てみますと
その市場の株価指数に連動したような
運用成績となっている商品がほとんどです。
これは指数に取り上げられている銘柄の
多くの運用資金が入っているためと考えられます。
ですからファンドでは
株価指数を上回っているか、下回っているか程度の
運用成績となっています。
ですのでファンドに対して
大きな利益を望むことは難しいでしょう。
長所としては株価指数に入っている銘柄が多いために
一部の銘柄が大きく下がっても
ファンド自身大きく値下がりするということはなく、
指数に連動した値下がりとなることでしょう。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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