イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第209回
最近の香港事情

3月半ば香港に行ってきましたので
香港で感じたことと現状を見て行きます。
香港のランタオ島の香港国際機場(チェクラップコク航空)で
気づいたことですが、
その広さは日本の成田よりも大きいのではないのでしょうか。
私自身今まで何回かこの空港を利用していたのですが、
改めてみてみるとその大きさに気づかされました。
空港の端から端まで歩いて見ようと思い
ゆっくり歩いたのですが、2時間程度かかりました。

香港国際機場は1998年に開港した新空港で、
香港返還前から進められていたプロジェクトです。
空港からはバスで香港島までバスで約50分の道のりです。
帰りは香港島から電車で空港まで来たのですが
20分程度の近さです。

まず、ランタオ島といえば
来年開園予定のディズニーランドのことです。
バスが通る道路からは
ディズニーランドが開発される場所は離れていますので
通りませんでしたが、
気づいたことは
ランタオ島でもビルの建設ラッシュが起きていることです。

香港には地震がありません。
ですから建物は香港島と同じく高いビルが多く建設されています。
ランタオ島の島自体はまだほとんど未開発の土地です。
今後ディズニーランドができた時には
ランタオ島も発展していくでしょう。

香港島の中心部は相変わらず多くの人で溢れかえっています。
失業率が7%台とはとても思えない賑わいです。

香港島の中心部のビルとビルの間は
下の道を歩かなくても行けるように
道の上に歩道が整備されており、渡れるようになっています。
小さな島の中では非常に便利です。
ですが、ここでひとつ気になったことがありました。

香港の有名な不動産業者が
上海の中心部の陸家嘴金融区の開発を見たときに
設計に誤りがあったのではないか、といった言葉です。
どういうことか、といいますと、
上海ではビルとビルの間を行き来するのに
香港島の中心部と同じように、
道の上に人が行き来する歩道が考えられていない、
といったことです。

私自身は中国は土地が広く
アメリカのような感覚で土地が整備されていますので
全く違和感がなかったのですが。

香港の不動産業者の考え方の中には(一部ですが)
香港と上海を直接見比べて考えているところが気になりました。
香港島はひとつの島で海の側はすぐに山になっています。
非常に平地が少ない島で海沿いだけが発展している島です。
ですから香港島だけを考えると
この考え方は当たっていますし合理的である、と思います。
ですが、中国大陸となると
考え方が違ってきて当然だと思うのですが。

人は今住んでいるところを中心に考えることが多いものです。
例えば食べ物ひとつとってもそうです。
日本人が日本で食べている味覚を中心に考えて
海外に行った時にあの国の食べ物はおいしかった。
この国の食べ物はまずくて食えたものではない、
と色々な感想をいいます。
ですがその土地で食べているものに関しては
それなりに理由があるものです。

日本人で好きな食材に刺身があります。
刺身はある程度新鮮でないと食べれません。
ですから生きがいい、とか、旬だ、といって食べますし、
マグロだって外洋で取れたものに関しては
冷凍にして日本で食べます。

ですが、アフリカとか暑い国では刺身は食べません。
何故かというと魚の中には多くの寄生虫がいるために
生で食べると死に至る場合があるからです。
ですから焼いて食べるのが当たり前のこととなります。
このようにその国の習慣、常識があり、
また理由があります。

今回の香港の不動産業者の考え方が正しいのかどうなのかは
今後を見ていかないとなんともいえませんが、
私自身は正解ではないように思えます。

なぜなら土地の広がりが
香港のような島とはぜんぜん違いますので
その土地の立場(上海)になって考えると
当たっているようには思えないのです。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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