イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第210回
相手を知り己を知る

株式投資にしても
日本に住んでいて日本の市場に投資するときには
日本人の考え方から発想して投資を考えます。
日本の証券市場に上場している企業に関して投資するなら
これでいいと思います。
日本人が日本の市場の立場で考えているのですから
利にかなっています。

ですが、中国となると考え方を変えなくてはいけません。
中国の発展の仕方から見ていくことが大切です。
また、今まで日本が成長してきた発展の仕方と
中国では違ってきます。
日本は物を作って輸出して成功しました。
技術の進歩とともに歩んできましたが・・・
中国では
ある程度進歩したものを取り入れられる立場からの発展です。

例えば通信手段でも
過去の日本では一般家庭の電話普及から出発しましたが、
現在の中国ではコンピュータから始めることができます。

日本人投資家は
日本で成長してきた過程から中国を見るのではなく、
現在の中国の立場、状況を見て投資を考える必要があります。

中国という国の立場にたって状況判断し、
物事を考えることが大事です。

例えば不動産でも根本的に違うところがあります。
日本では土地は個人のものですが、中国では国家のものです。

また、家の内装も日本では建てている業者に頼みますが、
中国では自分たちで行うか、自分たちで業者を選んで施工します。
ここでは風習も考え方も違ってきます。
そのような人達が何を今後望んでいるのか、
その人達の立場になって考えることが必要です。
ものの考え方でも
日本で考えていることと中国で考えていることは
大きく違うかもしれません。
実際には違っていて当たり前のことなのです。
相手の立場になって考えて判断することが大事です。

投資でも中国の国の立場から、人民の立場から
物事の考え方を発想していくことが大事なことです。
香港は香港の立場、日本は日本の立場、
中国は中国の立場があります。
そこをわかって投資しないと利益に繋がっていきません。
まず、相手を知ってから自分の力を知り、
投資することが大切になってきます。

中国経済が発展している程度は
現在どこいらへんか、
今後どのように発展していこうとしているのか
を見極めて投資することです。
中国はまだ人間にたとえるとやっと小学生程度(発展途上国)に
なったレベルです。

これから中学(中進国)、そして成人(先進国)していく段階で
発展していきます。
その流れを見極めながら投資していくことが大事です。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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