イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第273回
アメリカ金利引き上げとQDII

今まで中国株が下がる可能性について考えられていたのが
アメリカの金利引き上げ観測でした。
米連邦準備理事会(FRB)は
今月末にも金利を引き上げる可能性が大きくなってきました。
現在の予測では6月末に0.25%程度、
その後は段階的に引き上げていき、
年末までには1〜2%程度引き上げる、
という観測も出てきています。

アメリカが金利を引き上げるということは
基本的には株式市場からお金が銀行に戻っていくことで、
この結果株式市場の資金が流出し株価は下がっていきます。
中国株式市場でも株からほかの商品(債権等)にシフトして
今までもかなり株価が下がりました。
金利引き上げが行なわれれば
さらにここから株価は下がる可能性が大きくなってきていました。

また6月1日には
QDII制度導入に関しての検討がされていることが発表されました。
中国銀行督管理委員会は
QDII制度に関する管理規定が近く公布される見通しで、
全国社会保障基金理事会や
保険会社による海外投資について
海外投資に関連する実施案を策定し、
資本取引に対する規制緩和をさらに進めると発表しています。

QDII制度が行なわれると、
中国の資金が香港市場に入ってきますから、
香港市場に資金が移動し、香港市場の株価が大きく上昇します。
香港上場のH株は本土のA株と同時上場しているものが多くあり
特にH株の株価が上がっていくことが考えられます。

香港市場はメリットを受けることが考えられますが、
中国本土のB株にとっては資金が国内から出て行きますので
中国本土B株は今後下がっていくことが考えられています。

ここまでをまとめて見ますと、

・アメリカの金利引き上げ懸念、中国のインフレ懸念、
 中国の金利引き上げ懸念、から見ていきますと
 中国株式市場の株価は下がっていく可能性が大きい。

・QDII実施予定では香港市場の株価は上がっていく、
 中国本土B株市場の株価は下がっていく可能性が大。

・中国政府が金利切り上げを行なったとしたら
 中国の株は下がっていく可能性が大きい。

一つの仮説を立てるとするなら
QDII期待で香港株は上がっていく、
だが中国本土B株は少しの間は下がっていく、
ただ政策で金利引き上げ発表次第では
中国株が下がっていく可能性が大きい、という市場です。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


←前回記事へ

2004年6月24日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ