イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第312回
QDII制度と投資企業

中国政府は現在の段階では法律の制定が間に合わないということで
実施時期が9月以降になることを発表しています。
QDII制度が行われるということは
中国国内の指定機関投資家の資金での
海外株式(香港株)投資を認可する制度です。
香港上場のH株は
本土のA株と同時上場しているものが多くあります。
QDIIが実施されれば株価の安いH株、
香港市場の企業に資金が移動し、
香港市場の株価が大きく上昇することが考えられます。
実施されることは間違いのない事実ですから
QDIIから投資時期を見ていくこともできます。

過去、2、3年前までは
QDIIがいつ実施されるかは発表されていませんでしたので、
同時上場されていた企業の株価は大きく離れており、
10倍以上の価格差があった企業も多くありました。
ですが、QDIIが実施されることが検討されてから
A、B株の価格差は縮小されてきていました。
これはQDII実施の時には
両方の株価での価格差がなくなるという事ですので、
投資家はH株企業を買ってきていました。
ですが中国政府はなかなか実施せず現在に至っています。
現在ではA、H株倍率でも
1倍強の価格差から大きい企業でも5倍程度となっています。
特に株価の差がない企業には大手の国営企業が目立ちます。
また株価での差が大きい企業では
比較的小さな企業や利益が出ていない企業が多く
香港市場の投資家には人気がありません。
ですが中国本土では株価が高く取引されています。
投資方法としては倍率の安い企業を買っておいて
QDIIが行われたとき
一時的にでも値上がりしたときに売却することも
検討できるでしょう。
ですがこれは投資というよりは投機の要素が大きくなります。
A、H差が大きい企業の株を購入した時に
その企業が絶対に上がって行くとはいえません。
また上がっていったとしても
売却時のタイミング次第では
売り時を逃してしまうかもしれません。
そのとき手元に残った企業が
本当に投資したい企業だったのかは疑問が残ります。
ですので投資をするにしても
その覚悟を持って投資をするべき企業となります。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2004年8月18日(水)

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